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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第六話 紋章と歓迎会
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酬だけでなく道中に襲ってきた盗賊からもジュエルはギっているのでかなりお金はあるほうだ。といっても、日用品や防具などを買えば一気に残り少なくなると思うが。そういえば住居も探さなければならない。なるべく安くていい部屋があればいいのだが。
お待ちどうさまという声と共にカタッと音がし、目の前を見ると料理が並んでいた。美味しそうだ。いただきますと両手を合わせ料理を食べる。
やはり、馬車の中で食べた保存食よりこちらのそうが格段に美味い……まぁ当たり前のことだが。
だされたコップに目をむけると自身の顔が映っていた。前世の子供のときの自分とあまり変わりのない顔、ただ違うのは男にしては少し長めの金色の髪。そういえばこの世界に来てから初めてだな、自分の顔を見たのは。見れば見るほどRAVEに登場するルシア・レアグローブに似ている、いや似ているなんてものではない。同じなんだ。
「ルシア。こっちにきてくれ、フェアリーテイルの紋章を入れてもらうぞ」
エルザから声がかかる。美味しい食事中だったため、重い腰をあげるのに苦労したが大事なことでらしいのでエルザとマカロフのところへ行く。まぁそんなに距離は離れていないのだが。
紋章とはそのギルドに所属している証だという。刺青とは違い魔法でつけるため、消えないスタンプのようなものだと言われる。
「紋章をつける場所は身体のどこか一部分にいれてもらうことになっとるの。それに加えて衣服にも付けとる奴もいる。わしのTシャツみたいにの。依頼を受けるとき依頼人にその紋章を見せねばならん」
マカロフは自慢げに自分のTシャツの紋章を見せつけてくる。だとすると、すぐにわかる場所がいいだろう。それに衣服につけるというのも捨てがたい。悩んでいるとエルザは迷わず左腕に青い紋章をつけていた。
「よし、次はルシアの番だぞ。どこに入れるんだ? 私は左右どちらかの鎖骨のすぐ下が良いと思うのだが」
だったらエルザもそこに入れろよとは思ったが口には出さず、そうかの一言で済ませた。無論そこに入れるつもりはない。恐らく俺の態度で入れる気はないことに気がついたエルザは若干残念そうにしていた……鎖骨フェチなのか?
「マカロフ、俺は衣服にも入れたいと思うのだが、今はこんな状態だ。身体と衣服共に後日でいいか? あとで服をオーダーメイドで作ってもらう予定だ」
「ふむ、まぁ良いじゃろう。しかし、その間は依頼を受けることはできんぞ?」
「あぁそれでかまわない」
やはり紋章の有無で依頼を受けることができるかどうか決まるわけだ。だとしたら、好都合だ。俺が今すぐ依頼ができるようになるのは少し困る。このままではエルザが俺に依存してしまう可能性がでてくる(俺の勘違いだったらそれでいい。恥ずかしいけど)
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