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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第六話 紋章と歓迎会
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 そんなこんなでマグノリアに到着し、街の人からフェアリーテイルの場所を聞きつけ今向かっている。この街は活気に満ち溢れ、街行く人達は、皆笑顔が絶えず良い街だということが容易にわかる。

 ギルドに入ったら服や日用品、住まい探しなどしなければと思いつつ、さらに周囲をよく見渡す。魔法の道具か何かであろう水晶や実演販売をしている人が光るペンを空中で描き文字を書いている。やはり、戦闘以外でもいろいろと魔法が日常で使われているようだ。その時、エルザが俺を見てクスりと笑う。

「いや、すまない。ただルシアが年相応の少年のような顔で辺りを見ていたからな。珍しいと思って」

 苦虫を噛み潰したような顔とはまさに今の俺のような表情なのだろう。恥ずかしい。
エルザはそんな俺の苦々しい表情にもまた笑みを浮かべ、そして足を止めた。俺も下を向いていた顔を上げ正面を見ると。


「これが、フェアリーテイル」


 外観は思っていた以上に綺麗で見上げるほどの高い建物。入り口には大きな看板に【FAIRY TAIL】と書かれていた。入り口の扉を開け中に入ると、まぁいかにもギルドって感じの騒々しさだった。長テーブルがいくつもあり、そこでは皆が楽しそうに食事をしている……あのビール美味そうだな。エルザも物珍しそうに周囲を見渡し、考え深そうにしていた。


 ギルドに入ってきた子供二人を興味深そうに見ているフェアリーテイルのメンバーであろう人達を尻目に真っ先に目をつけた人物の元へと向かう。見た瞬間にわかった。この世界にきて初めて自分よりも格上で圧倒的な魔力と雰囲気をもつ人物。カウンターであろう場所のテーブルの上に座っている見た目は小さいけれど大きく感じる老人。おそらくここのギルドの頂点に立つ人だろう。

「はじめまして。ルシア・レアグローブだ」

「コラ!敬語を使わないか! 失礼しました。はじめまして、エルザ・スカーレットです」

 年上の相手に敬語なしは失礼なことだが、自身のポリシーの一つなので目をつぶってもらうとしよう。

「ほっほっほ、はじめまして。このギルドのマスターをしているマカロフじゃ。このギルドに何か用かの?」

 マカロフは優しい笑みを浮かべながら、当然の疑問を俺たちにぶつけてきた。ここからは俺がでしゃばる事ではない。恐らくロブおじいちゃんという人物のこともマカロフならば知っているだろう。


 俺はエルザに説明をまかせ、カウンターに座った。目の前に居る店員にメニューに載っている料理を頼む。もちろん上半身半裸で子供の俺にお金の心配をしてくるであろうことを見越して、商人から貰った報酬で先払いした。少し驚いた顔をして、ちょっと待っててねと言い残し料理を作りにいった。

 この世界の通貨単位はJ(ジュエル)といい、報
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