スーパーロボット大戦OGs
0082話
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対抗するかのように、イルムはグルンガストの背後にあるウイングから計都羅?剣を取り出す。
「行くぞ!」
五大剣を構えたまま、グルンガストへと向かって突撃する。それを迎え撃つイルム。
機体の大きさは両機とも同じくらいだが、機動力に関して言えば完全にこちらが上だ。そもそもこのヴァイサーガは向こうの世界のテスラ研で開発・製造されたものだ。そう、イルムの乗っているグルンガストを基に開発されたグルンガスト参式を造った向こうのテスラ研が、だ。
つまり、機体性能ではこちらが勝っている。それを覆すにはパイロットの技量しかないのだが……
振り下ろされた五大剣を計都羅?剣を頭上に掲げる事で防ぐグルンガスト。だが、五大剣を受け止めた時には既にヴァイサーガの左手の甲から水流爪牙を伸ばしている。五大剣を右手で保持し、空いた左手でグルンガストへと斬り掛かる……
「っ!?」
モニタの向こうでヒュッケバインMk-Uがフォトン・ライフルの銃口をこちらへと向けているのを確認し、咄嗟に機体を後退させる。
次の瞬間、ヴァイサーガの下半身があった部分をフォトン・ライフルのエネルギー弾が通り過ぎていく。
後退させながらも振り下ろされた水流爪牙は、グルンガストの装甲表面を削り取る事しか出来なかった。
ちぃっ、腕の1本でも貰おうと思ったんだが。
「イルム中尉が2対1だって言ったんですから、文句は無いですよね?」
ブリットからの通信。
「構わんさ。だが、いいのか?」
「何がですか?」
「本当にお前達2機だけでいいのかと聞いている」
「……」
無言のブリットだが、本当なら他のメンバーの助けも欲しい所なのだろう。だが、ラトゥーニとライはオウカのエルアインスと、それ以外のメンバーはエキドナ率いる量産型ゲシュペンストMk-Uとの間で激しい戦闘が行われている。
先陣の量産型ゲシュペンストMk-Uにはそれ程苦労する事なく勝てたハガネだが、今回はエキドナが指揮を執っている為に苦戦しているようで、こちらの援軍に回せる戦力はなさそうだ。
「確かにあんたは強いさ。だが、だからってあんまり俺達の事を見くびって貰っちゃ……困るね!」
イルムの声と共に、グルンガストの右腕がこちらへ向けて飛んでくる!
「甘いっ!」
咄嗟にヴァイサーガのマントを広げ、ブーストナックルを包み込むようにして絡め取る。
「嘘だろ……?」
呆気にとられたようなイルムの声を聞きながら、絡め取った右腕をグルンガストの方へと放り投げてやる。
ふむ、予想外に手応えがない。いや、アインストと化したベーオウルフと比べるのが間違っているのか。
だが俺に勝てないようではアインストやインスペクターに勝てる筈もない、か。こいつらを奮起させる為に
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