勘違い系中忍MIZUKI爆誕
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ミーでも忍術を教えてやると俺は彼女に言ったのに
なのに
「・・・わかりました
三代目火影の所へ潜り込み、巻物を奪取してくればよろしいのですね?
・・・泣きたいときは、泣かれた方が良い
心に貯め込んでばかりでは、体が壊れます
貴方はどうやら私が嫌いなようだ
すぐに消え去ります
だから、思う存分泣いてください」
どうしてこんなにも
化け狐の言葉が心に突き刺さるのだろう
涙が溢れてたまらないのだろう
冷たい声が、優しいと思うのは何故なのだろう
この場を後にするナルトの後ろ姿を見ながら、泣いていた
◇
ひとしきり泣いた痕跡を誤魔化し、森でナルトを待つ
ナルトには甘い三代目のことだ
巻物を奪われたとしても、いつもの悪戯として気に留めることもないだろう
気にとめたとしても、周りの人間達が許しはしないだろうが
・・・オレと同じように、九尾に親しいものを奪われたモノたちが、アイツを許しはしない
そう考えると、なんだかナルトも可哀想なものだと思えた
今のあいつは、俺の言うことを聞いただけの、ただの素直な生徒だったのだ
餌である卒業試験合格については、全く興味を抱いていなかったみたいだけど
それでも、俺を教師と信じ、巻物を取りに行った
森に潜む他里の忍たちの存在すら知らないのに、あいつを木の葉への反逆行為に加担させた
・・・このままでいいのだろうか
俺は、「生徒」を駒にして良いのだろうか
「教師」として、許されるのだろうか
(―――!誰か来るぞ・・・例の子供か?)
他里の忍が気配を感じ取った
探ってみればこの気配は馴染のあるものだった
イルカが、なぜこの森に?
まさかナルトがイルカに話したのだろうか
目を見張ってイルカに話しかけるかどうか悩んでいると、思いもよらぬ叫びが聞こえた
「ミズキ先生ー!どちらにいらっしゃいますかー!!
もう演技は必要ないんです!
ナルトが全てを教えてくれました!
ミズキ先生―!!」
・・・演技!?
どういうことだってばよ・・・じゃなかった、いや言いたいことは同じなんだが、どういうことだ
ナルトが全てを?
巻物奪取で卒業試験合格のことを?
いや、それだけなら何故演技という言葉が出てくるのか
「もう裏切ったふりして木の葉に危険を教えようとしなくても大丈夫ですよーー!!」
(ミズキ貴様!裏切っていたフリをしていたのか!)
・・・まさか
ナルト、お前、何か、勘違いして三代目とイルカに相談したの・・・?
他里の忍がクナイを俺に向け、激怒しながら突進してくる
呆然としたままの俺が避けられるわけもなく、左手を刺された
だがその行
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