第64話 周瑜の治療は命がけ? 前編
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周瑜と触れている手に感じる違和感がなくなったので力の放出をやめました。
酷く体がだるいです。
不治の病を直すのはこれ程体力を消費するのでしょうか。
振雷・零式を何度も放ってもこれほどの体力の消耗はありませんでした。
立つ気力すら湧かないです。
私が浅はかでした。
「周公瑾殿、治療は終わりました。多分、病は治っていると思います。私の言葉が正しいか医者に見てもらって確かめてください・・・・・・」
私は周瑜にそういうと意識が遠のいていきました。
周瑜が驚いて駆け寄ってきましたが、無性に眠くて堪りません。
次に、同じような機会があったら気をつけて使わないと・・・・・・。
私の意識は完全に無くなりました。
目を覚ますと私の周囲には麗羽、揚羽、美羽、周瑜がいました。
私はベットに寝ているようです。
「正宗様、大丈夫ですの!」
「良かった・・・・・・」
「兄ざま、良かったのじゃ―――」
麗羽、揚羽、美羽が涙を流していました。
「劉正礼殿、大丈夫ですか?」
周瑜は私の表情を伺うとほっとした表情になりました。
彼女達の声を聞きつけ、奈緒、彩音、猪々子、斗詩、七乃、榮奈、真希、凪、真桜、沙和、星、水蓮、泉、渚、亜莎、明命がぞろぞろと入ってきました。
その後、彼女達から説教を受け、何をやっていて私が倒れたのか説明をするように言われましたが、私は周瑜の手前黙っていました。
麗羽と揚羽と水蓮は事情を知っているのでそのことについて何も言いませんでしたが、私が意識を失ったことについては凄く怒っていました。
「正宗様、黙っていては何も分かりませんわ!」
「意識を失うなど尋常ではないです。何故、そのような危険な真似をなさったんですか!」
「私はこんなに危険なことであればお止めました!」
麗羽、揚羽、水蓮の怒りは収まりそうにありません。
それは彼女達以外も同様です。
「私も意識を失うとは予想がつかなかった。治療中、体力の消耗を感じはしたけど・・・・・・」
私は意識を取り戻して何度目になるかわからない台詞を口にしました。
「この私が説明いたします」
ずっと、傍観していた周瑜は私と彼女達の間に入ってきました。
「周瑜さんでしたわね。何を説明するというのですの?」
麗羽が周瑜を見て言いました。
「袁本初殿、全てです。劉正礼殿がこのような事態になったのは私の病を治療してくださったからです」
周瑜は迷いなく彼女の秘密を口にしました。
「周公瑾殿、話してしまって良かったのか?」
私は重い体を無理矢理起こして言いました。
すると揚羽が私の体を支えてくれました。
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