閑話ー現実と仮想の演舞ー
30.SAO・アインクラッドの軌跡 破
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願いね」
と言って、舞台裏に姿を消した。
舞台が明転すると当然、アスナの姿はなく、そこには絶望の顔を浮かべるキリトが。
「まさかだよ。自力で麻痺を解く手段はなかったはずだけどな。こんなことも起きるんだな」
(確かこんなセリフだったような........)
さっきいろいろとありすぎてセリフが全部吹っ飛んだからな。
キリトは、その重い体を立ち上がらせて床に落ちる二本の剣を拾い上げ、生気がなく振るう。その姿は、まさにあの時のヒースクリフに向かうキリトのようだった。
(......それなら俺も)
キリトの重みもない剣を弾き飛ばし、右の剣を腹部に突き刺す。突き刺すと言っても突き刺したように見せてるだけ。
「うおぉぉぉ!!」
キリトは叫び、俺の腹部に剣を突き刺す。そして、舞台が暗転し、ナレーションが響く。
『十一月七日十四時五十五分、ゲームはクリアされました。ゲームはクリアされました。ゲームはクリアされました..........』
繰り返し響くアナウンスの中、続けて違う声のアナウンスが鳴り響く。
『こうして、《黒の剣士》はヒースクリフを倒し、二年という長い旅が終わりを告げたのだ』
そして、幕が徐々に降りていきその中、観客たちの歓声と拍手が響く。
こうして俺たちの舞台........《SAO・アインクラッドの軌跡》は幕を閉じた。
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