閑話ー現実と仮想の演舞ー
30.SAO・アインクラッドの軌跡 破
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るフォローを......。
ふとその閃きが降りてくる。
(しゃあない。合わせてくれよ、キリト!)
俺は、左手で持っている十字の盾を外し、着ていた赤と白の服を脱ぎ捨てる。赤と白の服の下には、黒色の服を着ており、それに念の初期案でシュウをSAOの舞台に出すということで作っていた黒のコートを舞台裏から誰かが投げてくれてそれを羽織る。その姿は、ヒースクリフからSAOのアバター、シュウの姿へと変わった。
そして俺は、長剣をキリトに向けて言葉を放つ。
「ふ....ふははははっ!よく俺の正体を見破ったな、キリトくん........いや、キリト!!」
「しゅ、シュウ......なんで?」
(ナイスアドリブだ、キリト!)
「なんでだと?教えてやるよ。茅場晶彦と俺は繋がりがあるんだよ。元々、ヒースクリフを装って血盟騎士団に指示を出し、シュウとして攻略をサポートしていた。だから俺は、ユニークスキルを扱うことができるんだ」
(我ながら適当なセリフだな)
「お前は、俺たちを今まで騙してたってことか.......」
「そうなるな。だからどうした?」
俺は、アスナに近づき舞台に倒れるアスナから細剣を奪い取る。
「それじゃあ、続きをしようぜ、キリト」
床を蹴り上げ、右手の長剣と左手の細剣を握りしめキリトにノーガードの猛攻をしかける。
「うおぉぉぉ!!」
キリトも二本の剣で対抗する。互いの剣が激しくぶつかり合う。
キリトとデュエルで何回か戦ったことはあったが二刀流のキリトと戦ったことは一度もない。いくら舞台といってもキリトが手を抜くわけがない。こいつは本気で俺を斬ろうとしている。
俺とキリトが持っている剣は、模擬刀。いくら斬れないといっても痛みは結構ある。
(キリトが本気なら俺も!!)
キリトは二本の剣を同時に上から振り下ろす。その二本を俺は右の剣を思いっきり振り上げ相殺し、完全に隙が生まれたキリトの腹部目掛けて左の剣を斬りつける。
キリトはそのまま倒れこみ、二本の剣が手放す。
「これで終わりだ............じゃあな、キリト」
右の剣を振り上げ、そのままキリト目掛けて振り下ろす。すると俺とキリトの間に人影が現れる。
それは、閃光の異名を持つ、アスナだ。振り下ろされた剣はキリトではなくアスナを斬りつけた。アスナはグッタリとキリトの腕の中で倒れこむ。
「........嘘.....だろ.......アスナ......こんな......こんなの......」
「.........ゴメンね..........さようなら......」
そこで舞台は暗転し、アスナは去り際に小さく俺の耳元で.......
「ここからは台本通りでお
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