第18話 魔導師がやって来ました………(前編)
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
っ、お兄ちゃんをバカにしないで下さい!!夜美お姉ちゃん達は『受け入れるのには勇気がいるな………』って言うほど何です………モガモガ」
「キャロ、もう喋るの止めなさい!!!」
慌ててルーちゃんと夏穂ちゃんに口を塞がれてしまいました。
だけど何でこの2人だけこんなに慌ててるんだろう………?
「因みに『受け入れる』って意味分かって言ってる?」
「えっ?………そう言えばどういう意味何だろう………」
「「はぁ………」」
「………何この惨事は?」
取り敢えず先生が来た事で事態は収まりました。
後にこの事件は『血のバレンタイン』と男子の中で語り継がれるらしいのですが、それを知ったのはもっと後の事です………
さて、バレンタインデーも終わり学校に再び平穏が。
当日はエリオ君がお兄ちゃんから聞いた話みたいにクラスの男の子達に追いかけられて慌ただしかったですが、それぞれ楽しい一日になったと思ってます。
私としてもお兄ちゃんに喜んでもらって嬉しかったです。
何か喜び方が異常と言える位凄かったですけど………
「暇だな………」
そして今日は皆で秘密基地に。………と言っても特にすることなく、エローシュ君は漫画を、佐助君が小説、夏穂ちゃんが雑誌、ルーちゃんとエリオ君がゲーム、私と真白ちゃんがお話とバラバラな事をしてました。
「そうね………何か起きないかしら?」
「起こすのはいつもエローシュ………」
「いや、何もやらかさないよ!?」
「こら、エリオ!!それ反則!!」
「勝負は非情だよルー」
「そう言えば真白ちゃん、あの蒼い宝石って誰から貰ったの?」
そんな中、私はふと真白ちゃんが私達のグループに入った際に上級生に取り上げられた宝石の事を思い出しました。
「………まあ皆にだったら話してもいいかな………私ってね、お父さんがいないんだ」
「いない………?」
「お母さんの話だと私が小さい時に事故に巻き込まれたらしいんだ………」
少し悲しそうに喋る真白ちゃんに皆のダラケた空気が消え、聞き入っていました。
「でね、お父さんの形見で、お母さんが『これはお父さんがあなたに残してくれた大事な物だから肌身離さず持って大事にしなさい』って。だからこれは私とお父さんを繋ぐ、大事な大事な一番の宝物」
「そうなんだ………」
「だからみんなには本当に感謝してる。こんな私だけど、これからも仲良くしてね」
そう言って大事そうに宝石を手に持つ真白ちゃんに皆の悲しそうな顔も明るくなる。
「………よし、決まった!!今日は駄菓子パーティでもするか!!」
「いいわね、雫が秘密を教えてくれた記念日って事で!!」
「同意………」
「私も行くわ、エリオも行く
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ