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有栖キャロの小学校物語
第18話 魔導師がやって来ました………(前編)
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「キャロちゃんおもしろい」

「何でそんな反応!?」

何か私だけ蚊帳の外みたいです。
私に何が足りないのでしょうか………?









2月………



「エローシュ…………!!!!」
「止めて〜!!」

学校に来て早々男子に襲われるエローシュ君。
まるでリンチをしているような状態です。

「あれ?これって………」

その集団から飛んできた上着。これって確か………

「さっきエローシュが着ていたわよね?」

ルーちゃんも拾ったのか靴下を持っていた。

「え、エローシュ………?」

嫌な予感がしたのか夏穂ちゃんも心配そうに声を掛けます。

「え、エリオ君これって………」
「ま、真白、汚いから持っちゃ駄目!!!」

あれって男の子のパンツですよね………
お兄ちゃんと同じトランクスを履いていたみたいです。

私は見慣れていますけど見たことのない女の子は皆目を背けてます。
そんな中、騒動が静かになり、集団も離れていきます。

「テメェら!!こんな事して女の子がチョコくれると思ってんのか!?こういう時はソワソワしてるのがセオリーじゃ………」

「「「「「「「「「「キャアアアアアアアアアアアアア!!!」」」」」」」」」」

女の子の大声が響きました。

「エローシュ、アンタ何て格好!!」
「へ?何て格好って………あり?」

今やっと気がついたのか自分の姿を見て呆然としています。

「よし、みんな落ち着け、冷静に冷静にだ。特に女性陣、手にもっている物を先ずは地面に置こうか」
「………先ずはそのぶら下げた象さんを隠せーーー!!!!!!」

そんな夏穂ちゃんの声が始まりで女の子の集中砲火が始まりました。

「俺が何したってんだよ………」
「お疲れ………」

裸でうつ伏せに倒れているエローシュ君を見て流石に不憫に思い、服を持ってきてあげ、上から被せてあげました。
因みに女の子達は教室の外から様子を見てます。

「キャロ、こっち来なさい!!汚れるわよ!!」
「大丈夫だよ。お兄ちゃんの見たことあるし、お兄ちゃんのより可愛いし」
「キャロ!!それ言うとレイ兄が可哀想だから止めなさい!!」

顔を真っ赤にしてルーちゃんが叫んでますが、どうしてそんなに真っ赤なのでしょうか?

「それにエローシュ君のってお兄ちゃんと比べたら………天と地くらい小さいし………」
「ぐはっ!?」

「「「「「エローシュ!!」」」」」

吐血し、倒れるエローシュ君に男子の皆が駆け寄ります。

「酷いよキャロちゃん!!僕達はこれからが成長期なんだ!!君のお兄さんがどれくらいかは知らないけど俺達だって同い年になったらそれくらいは………」
「む
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