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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第十五話 正義の使者ガイヤー
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にそれが変わった」
 彼はまだかっての日々を見ていた。その目は妙に温かかった。
「アムロも最初からエースパイロットではなかった。最初は誰でもそうかも知れない」
「何かシンジみてえな感じだったのかな」
「そういえば似ているな、話を聞いていると」
「そうだね。あんなのだったのかな」
 ジュドーとビーチャ、モンドはそれを聞きながらヒソヒソと話をしていた。
「私もな。今でこそ何とか艦長を務めているが」
「ブライト大佐って連邦軍の間じゃ一番の艦長って言われてますよお」
「有り難う、ミツマル中佐」
 ブライトはそれを受けて頷いた。
「だが私もな。一年戦争の時は色々とミスをした。今こうして生きているのが不思議な程だ」
「つまり努力と経験を積めば誰でもブライト大佐やアムロ少佐になれるということですね」
「その通りだ。・・・・・・ん!?」
 ブライトは答えたところで気が付いた。その声ははじめて聞く声であったからだ。彼は声がした方を見た。そこに眼鏡の少女が立っていた。
「君は」
「ツグミ=タカクラです。はじめまして」
 彼女はそれに答えて頭を下げた。それからゆっくりと顔を上げた。
「さっきは助けて頂き有り難うございます」
「というと君はさっきのアーマードモジュールの」
「そうです、アルテリオンのサブパイロットです。そしてこっちにいるのが」
 彼女はここで部屋の出入り口に立っている赤い髪の少女を手で指し示した。
「アイリス=ダグラスです。彼女がアルテリオンのメインパイロットです」
「彼女がか」
 ブライトはそれを聞いて頷いた。
「話には聞いていたが。まさかここで会うとはな」
「ブライト大佐、何か御存知なのですか?」
 フォウが彼にそう尋ねた。
「ああ。私も話に聞いているだけだが」
 彼はそう前置きしたうえで話をはじめた。
「確かDCで開発されていた恒星間航行のテスト機だったな」
「はい、その通りです」
 ツグミがそれに答えた。
「私達はアルテリオンのテストパイロットと開発者でした」
「私が乗っていたのさ」
 アイリスは微かに笑って部屋の中に入って来た。そしてそう答えた。
「DCが崩壊して今は運び屋をやっているけれどね。丁度仕事を終えてこおを通り掛ったところなんだ」
「それであの赤いやつに攻撃されたのか」
「ああ、そうさ」
 ケーンにそう答えた。
「それであの赤いやつは一体何なんだ?見たところアルテリオンと同じタイプだけれどよ」
「ベガリオン、同じく恒星間航行のテスト機さ。あれも二人乗りだ」
「そうだったのか」
「けれどおかしいな」
 ここでライトが言った。
「あれには一人しか乗っていなかったようだが。二人乗りというのは本当なのかい?」
「はい、それは本当です」
 ツグミが彼に答えた。

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