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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第十五話 正義の使者ガイヤー
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 アヤは言われてそれに気付いた。
「プロマイドよ、歌手の」
「歌手のか」
「今度は誰なの?」
 エマが聞いてきた。アヤが意外とミーハーなのはよく知られていることであった。
「バサラよ。熱気バサラ」
 アヤはそう言ってそのプロマイドを他の者に見せた。そこには眼鏡をかけた長い茶色の髪の若者がいた。ギターを持って何かを歌っているところであった。
「今話題のロックシンガーなの」
「ふうん、グループ名は?」
「ファイアーボンバー。もう凄いんだから」
「どう凄いのかしら」
 少し上機嫌になりだしてきたアヤにそう尋ねた。
「それだけじゃよくわからないよ」
「あ、御免なさい。曲がいいのよ。熱くて」
「そんなに熱いの?」
「よかったら聴いてみる?CD持ってるわよ」
「いえ、いいわ」
「また今度」
 だがそれは断られた。アヤはそれを受けて残念そうな顔をした。
「そう、それなら仕方が無いわね」
「ええ、悪いけど」
「また今度聴かせてよ」
 これでファイアーボンバーの話は終わった。ここでユリカが部屋に入って来た。
「みなさぁ〜〜〜ん☆」
 ここでは場にあった明るい声であった。
「私達は正式に地球に向かうことになりましたぁ」
「正式に?じゃあ今までは正式にじゃなかったのかよ」
「はい。まあ軍にも色々と都合がありまして」
 ケーンの問いにそう答えた。
「それでも何とか正式に地球に行くことになりました。宜しいでしょうか」
「いいも悪いもそれが軍の決定なら従うしかないんじゃないか?」
「ジュドー、それを言っちゃ駄目だよ」
 イーノが彼にそう注意した。
「それで何時地球に出発するんですか」
「今すぐです」
 今度は京四郎にそう答えた。
「あちらでも色々と入り組んでいまして。急いで欲しいそうです」
「入り組んで・・・・・・ねえ」
 フォッカーはそれを聞いて何か言いたそうに笑った。
「どうやら三輪長官も最近忙しいようだな」
「あの人が忙しいとロクなことがないですけれどね」
 柿崎はフォッカーが何を言いたいか理解した。そのうえで話した。
「まああの人のこと置いておいて」
 ユリカは話を続けた。
「どちらにしても民間人の皆さんは何とかしなくてはいけないですよね」
「まあそれは」
 彼等にもよくわかっていることであった。民間人を守るのが彼等の仕事であるからだ。それを理解していない者は流石にいなかった。
「それでは行くか。降下場所は」
「日本です。北海道らしいですよお」
「北海道ねえ」
 ウッソはそれを聞いて少し考え込んだ。
「ウッソ君、何かあるのですか?」
 そんな彼にルリが尋ねてきた。
「いえ、何もないですけれど」
「だったら何故考え込んでいるんですか?」
「いや、ただ寒いかなあ、って思い
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