第1巻
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斬った対象の情報を得て理解したうえで改竄できるということだ。情報を書き換えることはしないが、これで俺は世界樹といったい植物の情報を手にしたってことだ。
よし、目的は達した。さっさと去らせてもらうか……
「待てぇい!!」
ブック・オブ・ジ・エンドを栞に戻し懐にしまい去ろうとした瞬間、呼び止められた。
適当に結界をすり抜け、ここまできたが俺を探知したか。まさか麻帆良を拠点とする関東魔法協会の長が直々に出向いてくるとはな。
俺を呼び止めたのは関東魔法協会の長である老人。近衛近右衛門、後頭部と耳たぶが異様に長い爺だ。
「そこの面のおぬし。白昼堂々と学園に侵入し、何用で世界樹に近づきおった?」
ふむ、流石に只の侵入者ではなく世界樹に目星を着け侵入したのだと推測できるか。あの小僧がなかなかの観察力を持ったものだな。
数十年前に京訪れた際に挑んできた時には後頭部が長くなかったので麻帆良の学園長の爺だとは思もしなかったから驚いたが、その際に徹底的に潰し心を砕いてやったというのに。原作知識でそうなることは知っていても、一組織の長にまで上りつめるとは驚きだ。
ちなみに、面っていうのはオビトが使っていた戦闘用に替わる前のトビの面だ。
俺の転生してからの容姿は赤髪になったオビトそのもの。だから素顔を隠し行動するにはちょうどよかったので使わせてもらっている。服装も戦闘用面のときの、うちは装束ではなくフード付きの暁の衣だ。背丈も同じだから髪の色と長さ以外はまったく同じ。まるでコスプレ状態だな。
さて、どうする………む?
「「 学園長!! 」」
麻帆良の魔法使いどもか。この場に来たのは四人で隠れて潜んでいる奴らは六人。戦争で戦力が駆り出されているだろうに。これだけの短い時間で良くやっているが、千年近く戦場に出て野生の獣どもと戦い続けてきた俺の前では、いくら気配を消そうと魔力をも視ることが可能な写輪眼が無くとも意味をなさない。これならグルメ界の獣どもの方がマシだ。
「……あの近衛の小僧が、指揮だけはいっぱしになったじゃないか」
「!? ま、まさかお主は……」
「ど、どうしたのですか学園長?」
「や、奴の正体に何かこ、心当たりでも……?」
面の穴から覗く写輪眼に呼び方と、ここら一帯を埋め尽くすよう放っている殺気で流石に勘づいたか。
俺の殺気を当てられ過去の記憶が振り返し恐怖が甦ったたのか、腰がひけているぞ。この程度で動揺するか、動揺が顔に出てまるわかりだ……部下たちにも伝染しているぞ。
「……俺の目的は既に果たしている。去らせてもらおう」
いちいちこんな雑魚どもの相手などしてられるか。向こうは怯
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