第十三話 ドクーガ現わる
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が彼女に駆け寄る。だがエレはそんな彼等を手で制した。
「私なら大丈夫です」
「しかし」
「いいですから。それより新しい敵が迫ってきております」
「敵!?」
「ドレイク達か!?」
「いえ、違います」
エレはドレイク達かと思う彼等に静かにそう語った。
「オーラが違います。これは・・・・・・」
「これは」
「地上人のものです。それもかなり強い」
そう言うと同時に後方からカークスの通信が入って来た。
「精霊レーダーに反応!巨大な航空物体が三隻!」
「何っ!」
それを聞いて全軍一斉に警戒態勢に入った。
「右から来るぞ!総員警戒態勢!」
カークスの指示が下る。それを受けて全軍既に戦線を離脱したシュテドニアス軍にかわってそちらに顔を向けた。そこには三隻の巨大な戦艦があった。
オーラシップとはまた違う意味で変わった形の艦ばかりであった。黄色く、先端にラムを取り付けたものと青く胴体が二つあるように見える艦、そして白い白鳥に似た艦の三隻であった。彼等はゆっくりとこちらに向かってきていた。
「また変なところに来てしまったな」
白い艦の艦橋にいる金髪の男がそう言った。マントを羽織り、手には深紅の薔薇を持っている。顔立ちは中世的な整ったものであった。
「だが空に舞うあのマシンの雄姿、まさに」
そこで目を閉じ、薔薇を上に掲げる。そして言葉を続けた。
「美しい・・・・・・」
「ふん、またそれか」
「いい加減他の言葉を覚えられんのか、お主は」
だがここですぐに突っ込みが入った。金髪の男はその言葉を聞いて少し憮然とした。
「二人共私の美学に介入はしないでもらおうか」
「何が美学だ」
青い艦の艦橋にいる男が言った。右に眼帯をし、肩には烏を止まらせている。それだけでかなり怪しい雰囲気を漂わせていた。
「わしにも美学はあるが貴様とは違うからな」
「おお、その通りじゃ」
黄色いラムを付けた艦にいる青っぽい肌の大男がそれに同調した。
「わしにとってはかみさんが一番じゃがな」
「フン、ケルナグールは相変わらずよのう」
「カットナル、そういうお主はどうなのじゃ」
青い肌の男と隻眼の男は互いに言い合った。それを見て金髪の男はクールな顔でその二人に対して言った。
「二人共、話の途中だが」
「むっ」
「何かあったのか、ブンドル」
「つい今しがたゴッドネロス様からご指示があった」
「何と」
「何かあったのか」
「目の前の敵を倒せとのことだ」
ブンドルは二人に対してそう言った。
「ほう奴等とか」
「そうだ。そしてその技術を手に入れととのことだ。いけるな」
「無論だ」
「戦いとあっては断る理由もないわ」
二人は既に戦う気でいた。すぐに艦載機を出す。
「ブンドル、そっちもインパクターを出せ」
「
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