第十三話 ドクーガ現わる
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ワはそういわれて顔を赤くさせた。
「僕の何処がロリコンなんだ!」
「そのまんまじゃねえか!」
タダナオが突っ込みを入れる。
「二十歳の兄ちゃんが十四の女の子に熱を入れて変だとは思わねえのかよ」
「アイドルだからいいだろ!それにミレーヌちゃんは唯のアイドルじゃない!」
「じゃあ何なんだよ」
「れっきとしたロックシンガーだ、それがわからないのか」
「残念だがファイアーボンバーは好きじゃないんでね」
ファイアーボンバーとはそのミレーヌが所属するバンドのグループ名である。彼女を含めて四人のグループ編成である。今人気急上昇中のグループである。
「俺はもう少し穏やかなのが好きなんだ」
「ヘッ、よく言うぜ」
オザワはそこで軽く口を歪めて笑った。
「ミンメイさんだって激しい曲はあるだろうが」
「うっ」
それを言われて言葉が詰まった。
「結局御前は年増が好きなだけなんだよ」
「ミンメイさんは年増じゃねえ!」
「ミレーヌちゃんから見れば充分に年増だ!」
「手前もう許さねえ!」
「それはこっちの台詞だ!」
こうして彼等は激しい戦いを行っていた。戦局はその間に推移しシュテドニアス軍は徐々に戦線から退いていっていた。だがその損害は決して無視できないものであった。
「こんな時にそのオーラシップとやらは動かへんのかい」
「三隻共損傷が激しいようです」
「まあ理由は幾らでも言えるわな」
ロドニーはそれを聞きながらそう呟いた。
「あのドレイクとかいうおっさんは信用でけへんけれどな」
「閣下もそう思われますか」
何とこの参謀も同じ考えであった。彼もドレイク達が信用し難い人物達であるということを見抜いていたのだ。
「特にあのビショットとかいう王様の横におる女やな」
「はい」
「あいつは信用でけへんで。よからぬもんを感じるわ」
「そうですな。そしてあのショットという男も腹に一物あります」
「どうせここに送られたんでラ=ギアスで何かしようっちゅう腹づもりやな。うちの軍を利用して」
「はい」
「連中には気をつけとけや。いきなり背中からブッスリいかれるで」
「わかりました」
彼等はそんな話をしながら作戦の指揮にあたっていた。ロドニー達も戦線から離脱しはじめていた。それを受けてオザワもタダナオとの戦いを止めて撤退していた。
「また今度だ!」
「返り討ちにしてやるぜ!」
こうして彼等は戦いを止めた。そしてオザワのジンオウはシュテドニアス軍に入り姿を消した。
「さて、と。今回はこれ位でいいな」
「ああ」
マサキ達も戦果に満足していた。追撃するのを止めようとしたその時であった。
「!!」
エレが突如として何かを感じた。ハッとした顔になった。
「エレ様!」
「どう為されたのですか!?」
エレブ達
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