第十三話 ドクーガ現わる
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奴等と戦っている」
「それでそのドクーガってのは何なんだ。悪の組織だってことはわかるが」
「大昔より世界を裏から支配してきた組織です」
OVAがそう答えた。
「大昔から」
「はい。今では世界経済を操っていると言われています」
「それでか。ここに出て来れたりする技術があるのも」
「おそらくは」
「何かえらく変わった連中のようだけれど注意する必要があるね」
「何か敵がどんどん増えてくなあ」
プレセアがここでぼやいた。
「まあそういうもんだけれどな、戦争ってのは。しかし」
マサキは義妹の言葉を聞きながらぼやいて言葉を続けた。
「あの三人はまたヘンテコリンな奴等だったな」
「おお、あんたもそう思うか」
「俺達も最初見た時そう思ったんだ」
「特にあのブンドルってのは目立つでしょう」
「・・・・・・目立つってレベル超えてると思うけど」
「プレセアの言う通りだな。あそこまで訳わかんねえのは見たことねえ。しかも三人ときたもんだ」
「だが手強いことには変わりはないな」
アハマドは落ち着いた声でそう言った。
「あの三人はかなりの手練れだ。それはわかっているな」
「ああ、まあな」
「ならばそれだけだ。手強い者を倒す、それだけでいい」
「アハマドはいつもクールねえ」
「戦いですからな、セニア殿」
「そういう割りきりがいいねえ」
どうやらキリーもそれに共感を覚えているようであった。
「何か色々な人がいるね、ここは」
「まあな。そういうあんた達も結構なものだが」
タダナオがここで三人に対して言った。
「言ってくれるな」
「坊や、名前は何ていうのかしら」
「タダナオ、栗林忠直ってんだ。宜しくな」
「ああ、こちらこそ」
「宜しくね、坊や」
「その坊やってのは止めてくれよ、お姉さん」
「ふふふ、中々できてるじゃない」
レミーはそれを聞いて大人の女の笑みを浮かべた。
「お姉さんだなんて。見所あるわ」
「むっ」
「こらこらレミー」
真吾が入ってきた。
「からかうのはよせ」
「あら、からかってはいないわよ」
「刺激が強過ぎるぜ、レディ」
キリーも入る。
「あまりそうしたことは控えた方がいいってもんだ」
「心配してくれるの、キリー」
「お望みとあらば」
「じゃあ止めておくわ。タダナオ君ね」
「はい」
「これから宜しくね、個人的に」
「了解」
「タダナオに勝つなんてやるわね」
「ホント。あの人やるね」
リューネとがベッキーそう囁き合う。彼等もタダナオのことはよくわかっているのだ。
「さてと」
三人は話を終えるとあらためて言った。
「部屋に案内してくれるかな、よかったら」
「雨露さえしのげれば何処でも」
「ゴーショーグンの中だけは勘弁してね。もう飽きたから」
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