第十二話 火星からの亡命者
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た。問題はそこであった。
「あ、それなら大丈夫ですよ」
しかしユリカは相変わらずのお気楽さで皆に対してそう言った。
「何故そう言えるのだ?」
「ブレックス閣下もおられますし。それに三輪長官は軍の中では孤立しておられますよね」
「むう」
「確かにな」
これは事実であった。三輪は確かに連邦軍においてかなりの発言権を持っており、権限も巨大だがあまりもの過激さにより軍の中でも彼に賛同する者は非常に少なかったのだ。流石に連邦軍でも彼程過激な思考の持ち主はそうそういなかったのである。
「それではブレックス准将にお願いしてみるとしよう。それならばまあ問題はあるまい」
「そうですね」
ブライトはシナプスの言葉に頷いた。
「それでは地球に向かうとしよう。どちらにしろこの場所は危険だ」
「はい」
ナデシコと合流し難民達を保護したロンド=ベル隊は地球に向かうこととなった。とりあえずの危機は退けたがすぐに次の危機が訪れることを皆直感でわかっていた。
第十二話 完
2005・3・8
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