第十二話 火星からの亡命者
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れない。おそらくこれからもさらに戦力をつぎ込んでくるだろう。ましてや敵は彼等だけではないしな」
「ですね」
パサロフはそれを受けてその固い顔に陰を落とした。
「ギガノスもティターンズもいますし。ネオ=ジオンもいます」
「そうだ。ネオ=ジオンの動きはどうなっている」
「今のところは大人しいですが」
前の戦いにおける停戦協定がまだ生きているのである。だからこそ彼等は表だっては目だった動きをしてはいなかった。だがこの停戦協定はあくまでかりそめのものであることは誰の目にも明らかであった。そしてそれが破られた時こそが本当の戦いであると考えていたのだ。
「油断はならんぞ。ハマーン=カーンもエギーユ=デラーズも只者ではない」
「はい」
「ソロモンの悪夢もいる。あの男が何をしてくるか、注意しておけ」
「わかりました」
ソロモンの悪夢、ネオ=ジオンのパイロットアナベル=ガトーのことである。彼は前の戦いにおいてガンダム試作二号機を強奪し、その核バズーカにより当時連邦の基地であったソロモンを攻撃したのである。それによりそこに集結していた連邦の宇宙艦隊は一瞬にして壊滅した。それを受けて彼の通り名が『ソロモンの悪夢』となったのである。ネオ=ジオンにおいて知らぬ者はいない恐るべき男であった。
「ですが艦長、今はティターンズの方が警戒すべきだと思いますが」
ジャクリーヌがそう意見を具申する。
「わかっている」
シナプスはそれに頷いた。
「彼等は今ゼダンの門を本拠地とし木星及びサイド3と同盟関係にある。今のところ最大の脅威だ」
「はい」
「それだけではない。コロニーレーザーの建設を進めているという情報もあるな」
「はい。それが事実だとすると大変なことになります」
「ギガノスも何かしら開発しようとしているようだしな。事態は我々が思っている以上に深刻かもしれんぞ」
「はい」
「だがさしあたっては火星からの難民達をどうするかだな」
「ですね」
彼等はナデシコを見ていた。そしてこれからのことに思いを馳せるのであった。
すぐに難民達についての話し合いがはじまった。ブライトとシナプス、ユリカといった各艦の艦長達、そしてフォッカー等少佐以上の将校達が集められた。そして話し合いがはじまった。
「私は地球に行くことを提案しますぅ」
まずユリカがそれを提案した。
「地球か」
「はい。あそこなら場所も多いですし。コロニーよりもいいと思いますよお」
「確かにな。現実には。だが」
「何かあるのですか?」
顔を曇らせるブライトを見て不思議そうな顔をする。
「いや、今地球はな」
「あの人がいるからな」
フォッカーがここで言った。
「三輪長官だな。あの人にはまず何を言っても無駄だ」
「はい」
シナプスの言葉に一同首を縦に振っ
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