第十一話 勇者再び
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も対抗できる。あの者達何者かはわからぬが」
ククルはミケーネの基地を襲ったあの謎の敵に対して考えを巡らせていた。
「かなりの力を持っておるようじゃからな。それに対抗せねばならん。よいな」
「はっ」
アマソ達が頷いた。彼等はそれぞれヤマタノオロチに乗り込んでいる。
「さて」
ククルは顔をムートロン研究所に移した。
「行くぞ。丁度出て来ておるわ」
ライディーンと大空魔竜隊がそこにいた。既に全機出撃し戦闘態勢に入っていた。
「行くぞ、全軍総攻撃じゃ!」
「ハッ!」
邪魔大王国の者達はククルの号令一下攻撃を開始した。大空魔竜隊とコープランダー隊はそれを迎え撃つ。ライディーンもその中にいた。
「行くぜ皆!」
「おう!」
洸の言葉に皆応える。そして戦いを開始する。
「フン、ライディーンがどうしたというのだ」
イキマは目の前に来たライディーンを見て嘲笑の笑みを浮かべていた。
「所詮は張り子の虎よ。我等の手にかかれば」
そう言いながら攻撃の指示を下す。八つの頭から炎を放つ。
「おっと!」
だがライディーンはそれを何なくかわした。そして反撃を繰り出す。
「ゴーガンソォォォォォォォォォォドッ!」
剣を取り出しそれで斬りつける。それによりヤマタノオロチはかなりのダメージを受けた。
「グワァッ!」
イキマはそれを受けて思わず声をあげた。だがそれでもオロチは墜ちはしなかった。
「この程度でっ!」
「無事かっ!」
だがここでククルがフォローに入って来た。
「ククル様!」
「イキマ、無理はするでないぞ!」
「大丈夫です。御心配なされますな」
だが彼は笑ってそれに返した。
「ククル様の手をわずらわせることもありません。どうかお気になされませぬよう」
「そうか」
「それよりもククル様」
「何だ」
イキマの言葉に顔を向ける。
「是非ともムーの力を手にお入れ下さい。あの力があれば我等は」
「わかっておる」
彼女はそれに答えた。
「あの人面岩が怪しい。待っておれ」
「はい」
ククルは人面岩に向かう。だがここでグルンガストが前に出て来た。
「また主か!」
「ここは通さん!」
ゼンガーはククルを前にして叫んだ。
「貴様等にムーの力を渡すわけにはいかぬ」
「ならば力づくで奪い取るのみ」
ククルはゼンガーの乗るグルンガストを見据えてこう言った。
「主ごときに我等が悲願、邪魔されるわけにはいかぬからのう」
「悲願か」
「そうよ。我が邪魔大王国がこの国を手中に収めるという悲願。それを果たすのよ」
ククルはその目を赤く光らせながらそう語った。
「その為にムーの力貰い受けてつかわす」
「それならばライディーンを手に入れるがいい」
「何」
「ライディーンこそムーの力の
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