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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第十一話 勇者再び
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。わけあって降りていたのだ。
 だが猿丸はそれを聞いて肩を落とすばかりであった。そしてその側では茶色の長い髪の少女が黒髪の少年と話をしていた。
「ねえ洸」
 この茶色の髪の少女が先程さやかにメールを送ったマリである。桜野マリという。
「また甲児さんや竜馬さんと一緒になるのよね」
「ああ」
 その黒髪の少年ひびき洸はそれに応えた。彼もまた何やら思うところがあるようだ。
「甲児さん達元気かなあ。まああの人のことだから大丈夫だろうけれど」
「案外落ち込んだりなんかしちゃっていたりして」
「ははは、それはあの人に限って有り得ないよな」
 そんな話をして和気藹々とした雰囲気であった。そして大空魔竜が姿を現わしてきた。
「お、来たな」
「あれが噂の大空魔竜ですね」
 赤っぽい髪の少女もいた。ブルーガーのサブパイロット明日香麗である。
「話に聞いていたよりずっと大きいですね」
「ああ」 
 神宮寺達がそれに頷く。皆上を見上げていた。
「洸」
 神宮寺が声をかけた。
「俺は一足先に麗達と一緒にブルーガーであがるぜ。こういった時に敵が来ることが多いからな」
「ああ、頼む。俺も何かったらすぐ出る」
 洸もそのつもりであった。そして人面岩を見た。
「行くぜ、ライディーン。また戦いにな」
 そう言った時であった。不意に基地のサイレンが鳴った。
「ほら、おいでなすったぜ!」
 神宮寺が待ってましたとばかりに声をあげる。
「麗、マリ、先生、行くぞ!」
「はい!」
「わかったわ、ミスター!」
 麗達もそれについていく。そして洸も人面岩に顔を向けた。
「ライディーン、行くぞ!」
 傍らにあるバイクに目をやる。そしてそれに乗り込みエンジンをかけた。
 そのまま走る。人面岩に向かって一直線に進む。人面岩が開き中からライディーンが姿を現わした。
「ライディーーーーーーン、フェェェェェェェェェェドイイィィィィィィィィィンンンッ!」
 バイクをハイジャンプさせる。そしてそのままライディーンの中に入る。ライディーンの目に光が宿った。そして動きはじめた。
「行くぞ、ライディーン!」
 空を飛ぶ。そして迫り来る敵に正対した。見れば邪魔大王国の者達であった。
「遅いぞ」
 マガルガに乗るククルは後ろにいる者達を叱責していた。
「ハッ、申し訳ありません。何分陛下の御真意に気付きませんで」
 アマソ達がそれに頭を垂れる。
「まさかムー帝国の力を手に入れようとは。お流石です」
「ふふふ」
 ククルはそれを聞いて笑っていた。
「ムー帝国の力は絶大じゃ。それを我等がものとしたならばどうなる」
「言うまでもないことでありますな」
「そういうことじゃ。ミケーネの者達の世話になることもない。それに」
「それに?」
「あの謎の敵に
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