第十話 悪友との再会
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にシュテドニアス軍は迎撃態勢を整えていた。ロボトニーは移動要塞に乗り彼等を待ち受けていた。
「来たな」
「予想通りですわな」
隣にいるロドニーがそれに合わせるようにして言った。
「じゃあわいも出ますわ」
「いいのかね、君も前線に出て」
「何を仰いますやら。それが軍人ですがな。今更後方でコソコソやる気はおまへん」
「ふむ」
ロボトニーはだからといって彼を引き留めるつもりはなかった。
「君も昔から変わらないな。やはり前線で戦いたいのか」
「そうでなくては何もおもろないですから。それに」
「それに?」
「下のモンに任せて自分は安全な場所におるっちゅうのはどうも。閣下もそれは同じですやろ」
「確かにな」
彼はそれを認めた。
「私も最後尾で指揮を執る。そして兵士達を一人でも多くシュテドニアスに撤退させるぞ」
「そうこなあきませんな」
「それでだ。君が前線に出て魔装機に乗るのなら積極的に援護を頼むぞ」
「はい」
「私は援護射撃を行う。その間に兵を退ける」
「わかりました」
「正直あのオーラバトラーとやらは信用しておらん」
彼はここで目を細めて光らせた。
「ドレイクという男、何やらよからぬものを感じる。決して信用はできぬぞ」
「そうでっしゃろな」
それはロドニーも同じであった。
「あの男だけやおまへんしな。あのビショットにしろショットにしろ腹に一物ありまっせ」
「大統領は彼等を利用するつもりのようだがな」
「それは向こうもでっしゃろ。何のことはおまへん、同じ穴の狢ですわ」
そこにはゾラウシャルドに対する明白な嫌悪があった。
「どっちにしろあんな連中は数には入れんとこですな」
「うむ」
ロボトニーはそれを受けて頷いた。
「我々だけでやるぞ。よいな」
「最初からそのつもりですわ」
ロドニーは強い声でそう答えた。
「そうか。ならば」
ここで精霊レーダーに反応があった。
「言っている側からだ。来たぞ」
「はいな」
ロドニーはそれを受けて立ち上がった。
「じゃあわいは魔装機に乗りますさかい」
「うむ」
「閣下はここで全軍の指揮をお願いしますわ」
「任せておけ。そして」
「はい」
「シュテドニアスに戻るぞ。いいな」
「勿論」
こうして戦いがはじまった。まずはラングランの攻撃からはじまった。
「いっけええええ!」
ミオが叫ぶ。そしてザムジードがレゾナンスクエイクを放った。
これを受けて忽ち数機の魔装機が破壊された。そしてその隙間にラングラン軍が切り込もうとする。いつもの戦法であった。だがそれが今崩れた。
「そうはさせるかい!」
シュテドニアスの新鋭機ジンオウによりそれが防がれた。切り込もうとしたジャオームとソルガディの前に立ちはだかってきたのだ。
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