第十話 悪友との再会
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た。
「強敵現わるといったところだな」
「なあ」
タダナオはそれを聞いて隣の席にいるシモーヌに声をかけてきた。
「そのノボトニー元帥ってのはそんなにできるのか?」
「シュテドニアス軍の重鎮って呼ばれてるね」
シモーヌは彼にそう答えた。
「若い時からシュテドニアス軍で活躍していてね。あの国の宿将なのよ」
「宿将か」
「ああ。だから実戦経験も豊富でね。その采配には定評があるんだよ」
「所謂百戦錬磨の将ってわけか」
「そうなるね。バゴニアとあの国がやりあった時もあの人のおかげで勝てたしね。手強いよ」
「そうなのか。まあシュテドニアスは作戦指揮自体は前から悪くなかった気がするがな。こっちの戦力が高いだけで」
「魔装機神だけでなくヴァルシオーネやオーラバトラーまでいるからな。だが油断はできないぞ」
アハマドが真剣な声でそう語った。
「油断する者にアッラーは恩恵を与えられない」
「厳しいね」
「人の世とはそういうものだ」
アハマドはタダナオにもそう語った。
「油断する者には死あるのみ、それだけは覚えておけ」
「わかってるさ」
タダナオはニヤリと笑ってそれに応えた。
「だから今こうしてここにいるんだ。さて」
そして一同に顔を戻した。
「大体話は出たんじゃねえか?今回の敵はシュテドニアスだ」
「シュテドニアスか」
「ああ。そのビショットはあまり戦う気がないっていうのならな。もっともオーラバトラーには気をつけなくちゃいけないのは変わらないにしろ」
「ふむ」
皆彼の言葉を聞いて考え込んだ。単純で口も悪いがそれだけに率直であった。
「全軍でシュテドニアスを討てばいい。そしてゲア=ガリングが来たら」
「そこで兵を分けてもいいか」
「精鋭だけな。主力はシュテドニアスに攻撃を続けてそれを退けた後で全軍でゲア=ガリングに向かう」
「精鋭は足止めか」
「そう考えてもらっていいぜ」
「わかった」
一同タダナオの言葉に頷いた。
「では作戦を決定するとしよう」
「はい」
カークスの言葉に注目した。
「まずは全軍でシュテドニアス軍への攻撃を開始する。だがこの際ショウ、トッド、ガラリアの小隊及びマサキ、リューネの小隊は左翼に位置すること」
「左翼に」
「そうだ。ゲア=ガリングのいた基地は我等から見てそちらにある。だからそこに配置する」
「わかりました」
カークスの読みであった。
「そして彼等が来た場合は足止めを頼む。その間に主力はシュテドニアスを撃つ」
「了解」
皆カークスの言葉に頷く。
「そしてシュテドニアス軍を退けた後我が軍はゲア=ガリングに向かう。そrねいより戦いを終わらす。よいな」
「ハッ!」
こうして作戦が決定した。ラングラン軍は戦いに向けて出陣したのであった。
既
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