第十話 悪友との再会
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「元々空母として設計されていたからな」
ここでショウが出て来た。
「ショウ」
「あの艦はオーラバトラーの搭載に重点を置いている。だから艦自体の戦闘力は大したことがないんだ」
「そうなのか」
「だがオーラバトラーの塔裁量はかなり多い。それは注意してくれ」
「しかも手強い奴等もいやがるしな」
トッドも話に入って来た。
「赤いビアレスには注意しろよ。あの連中は他の奴等とは違う」
「ああ、あれか」
マサキがそれに応えた。
「奴等のことは覚えているよ。確かに手強い」
「俺もクの国にいたことがあるからな。連中のことはよく知っているつもりだ。ドレイクの旦那のところのアレンやフェイみたいに
強いオーラ力はねえけれどな。その分技量が高い」
「トッドが言うんだから本当なんだろうな。俺は何回か見ただけだからよくわからねえが」
「マサキも戦ったことがあったな、そういえば」
「ああ。けれど剣を交えたことはなかった」
ショウにそう答えた。
「まあ連中が来たら任せてくれ。俺達で何とかする」
「頼むぜ、聖戦士」
こうした話をしながら彼等は出撃準備に入った。そしてグランガランに集結した。
「今回はゲア=ガリングか。となると数でくるな」
ニーが言った。彼もゲア=ガリングやビショットのことはよく知っていた。そして彼のやり方もわかっていた。
「また何か策を用意しているだろうか」
「今の時点ではそれはないと思う。むしろ保身に走るな」
ガラリアがそれを受けて応えた。彼女はドレイクの下にいたがビショットのことも知らないわけではないのだ。
「でしょうね。結局今回も何だかんだと言ってすぐに帰ると思うわ」
キーンにもおおよそのことは読めていた。やはり何度も戦ってきているだけのことはあった。
「だとするとそのゲア=ガリングは今回の主な敵はないということになるな」
カークスは彼等の話を聞きながら総括的にそう述べた。
「では敵はシュテドニアス軍ということになるな、今回も」
「私もそう思います」
シーラが彼の意見に同意した。
「ビショット=ハッタは今回は積極的には動かないでしょう。むしろシュテドニアス軍の戦意の高まりを感じます」
「戦意ですか」
「はい」
シーラは答えた。
「彼等は今故郷に帰ろうと命懸けです。その戦意には只ならぬものを感じます」
「というか生き残ろうと必死なんだな」
タダナオがそれを受けて言った。
「そうかも知れません。ですが問題はそれだけではないでしょう」
「というと」
「ノボトニー元帥が戦線に到着したらしいのよ、これが」
セニアが皆に対してそう言った。
「今指揮権を掌握したらしいわ。シュテドニアス軍は彼の指揮下に入ったみたいね」
「ノボトニー元帥がか」
カークスはそれを受けて呟い
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