魔改造
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<アレフガルドの平原>
「それはレミラーマの事か?」
マリーの、魔法で周囲を照らすという提案に、リュカが不思議そうに質問する。
「そう!そうよ、それそれ!!だって結構光輝いてたでしょ!?アレを上手く改造できれば、松明無しでも良い感じになるんじゃない?」
「う〜ん…レミラーマか…改造して光だけを発する様に…う〜ん…」
娘のアイデアに本気で考える父。
ビアンカとウルフ…あとラーミア以外の皆は、『また馬鹿な事を…』と思っているのだが、リュカが歌わず静かになったので、あえて口に出さずに放っておいた。
その間も一行は幾度も戦闘をこなしつつ、慎重に移動を続けラダトームを出発してから12時間…
常に周囲が暗い為、時間感覚が変になっているが、ぶっ続けで移動も出来ず野営をする事に決まる。
普段なら、戦闘に参加しない分リュカが野営の準備を率先するのだが、ビアンカ・マリー・ウルフ・ラーミア(は居るだけ)とレミラーマの改造を協議しあっている。(時折、試しにレミラーマを唱え、チカチカ光っている)
従って、アメリアを中心に野営の準備をするアルル一行…
思わずリーダーがぼやきをこぼす…
「戦闘に参加しない奴は、それ以外の事に全力を出しなさいよ!口ばっかりで使えないわねぇ…」
「まぁまぁ…父さんは、ああ見えても独自にバギを改造させた人だ。もしかしたら成功させるかもしれないよ…それに考え続けてくれれば、常時歌う事が少なくなる!放っておこうよ」
「ふぅ…そうね…あの人の行動に一々目くじらを立ててられないわね…」
と、こんな具合で野営の準備は進んで行く。
そして、食事も終わり暫くまったりとした時間が経過した時、突如リュカを中心とした魔改造班から歓声が沸き上がる!
「よし、これなら大丈夫だろう!」
ラーミアとミニモンなどは完全に眠りこけてたのだが、リュカの大声に寝ぼけ状態で目を覚ます。
「まさかリュカさん…レミラーマを改造できたの!?」
みんなより少し離れた場所でイチャついてたアルルが、喜んでいるリュカの下に集まり尋ねた。
「モチ!イケメンに不可能は無いのだ!」
「相変わらず理屈の分からない事を…」
リュカの意味不明な一言に、アルルと手を繋いで現れたティミーが突っ込む。
「で…本当に周囲を照らす事が出来るんですか?」
真面目っ子と不真面目男の問答を遮り、瞳を輝かせたハツキがリュカに確認する。
「うん。最初は、レミラーマで発生する光を保たせるのに苦労したけど、魔法力自体を輝かせる事で、何とか解決でけた!」
そう言うとリュカは、両手を空に向け構え魔法を唱えた。
「レミーラ!」
すると直径15センチ程の光の玉が、リュカの頭上で光り輝き、そのままフワフワと6.7メートル程浮かび上がる。
その光の玉は直視する事が出来
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