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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第九話 宇宙からの来訪者
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第九話      宇宙からの来訪者
 ドラグナーチームとの合流を決定したラー=カイラムはその宙域に向けて航行を続けていた。その間さして目立ったことはなかった。
「ティターンズやアクシズで動きはないか」
 ブライトはラー=カイラムの艦橋でトーレスに問うた。
「今のところは何もありませんね」
 彼は通信やレーダーを見ながらそれに答えた。
「やはりシャングリラやフロンティアでの戦いはほんの先遣部隊だったようです。どちらも主力はゼダン及びアクシズから動かしてはおりません」
「そうか、それは何よりだ」
 ブライトはそれを聞いて頷いた。
「だがもう一つ勢力がいるからな」
「ギガノスですね」
「そうだ。彼等が月にいることは大きいな」
「まともにこちらに圧力をかけていきていますからね。彼等も今のところは静かですが」
「だがギルトール元帥は連邦軍でも切れ者で知られた人物だ。油断はできないぞ」
「それはわかっております。ただ一つわからないことがあるんですよ」
「わからないこと?何だ」
 ブライトはそれを受けて問うた。
「いえね、ギルトール将軍っていえば連邦軍でも良識派だったじゃないですか」
「ああ」
 実際にそれで有名であった。有能であり人望も篤かった。連邦軍においては一年戦争のレビル大将に匹敵する人気を誇っていた。岡長官と並んで連邦軍を支える逸材の一人であったのだ。
「そんな人が反乱を起こすなんてどういうことでしょうね」
「真面目過ぎたのだろうな」
 ブライトはそれに対してこう答えた。
「あの人は優秀なだけではなかった。理想も持っていた」
「はあ」
「だがそれが暴走に繋がった。理想に燃え、正義感を持っているが故に今の連邦を許せなかったのだ」
 よくある話といえばそうなる。それ程連邦の官僚主義、地球至上主義は問題であったのだ。
「ましてや今の連邦軍は」
「艦長、それ以上は」
 ここでサエグサが止めた。
「おっと、そうだったな」
 ブライトはそれを受けて慌てて口を塞いだ。軍人として上層部批判はできないからだ。
「まあ気持ちはわかりますがね」
「ジュドー達なんかもう言いたい放題ですから」
「あいつ等はな。ちょっと勝手が過ぎるが」
「忍達は軍籍なのに言いたい放題ですけれどね」
「あの連中はまた特別だろ」
 トーレスとサエグサはそう話していた。ブライトはそれを聞きながら考え込んでいた。
「艦長、どうしたんですか」
 そんな彼にサエグサが声をかけてきた。
「あ、いや」
 ブライトはそれに応えて顔を上げた。
「いや、今度合流するドラグナーチームだがな」
「何かあったんですか?」
「彼等も本来は軍籍ではないそうなのだ」
「そうなのですか」
「ほんの偶然で乗り込んでそのままパイロットになったらしい。アム
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