第九話 宇宙からの来訪者
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スか」
「いえ、違います。これは」
トーレスは反応を見ながら答える。
「これは・・・・・・」
そして言う。
「バルマーのものです」
「何だと!」
ブライトはそれを聞いて思わず叫んだ。そして戦場の左方に謎の敵が姿を現わした。
そこには数十機の人型のマシンが姿を現わした。見たところそれはバルマーのものではなかった。
「また被占領地の星からのものか!?」
「どうやらそのようですね。キャンベル星やボアダン星のものではないようですが」
「では一体」
ブライトは首を傾げた。ここでラー=カイラムに通信が入った。
「こちらエルガイムマークU、通信は届いているか」
「エルガイム!?」
皆それを聞いて首を傾げた。
「新型のモビルスーツか!?」
「聞いたことないぞ」
「ではメタルアーマーか」
「まだ三機しか製造していないのにか。テストタイプを」
皆口々にそう言い合った。ここでモニターに映像が入った。
「地球の船ですか!?」
そこに黒い髪の青年が映った。見ればアジア系の顔に近い。
「地球の!?そうだが」
ブライトはその問いにいささか戸惑ったが冷静にそう答えた。
「君は一体。地球の者ではないのか」
「はい、僕はダバ=マイロード。ペンタゴナの者です」
「ペンタゴナ!?」
「ここから遠くにある星です。実はゼ=バルマリィ帝国の侵略を受けまして」
「やはり」
これはブライトにも容易に想像がつくことであった。
「今その軍が地球にも来たのです。僕達はここまで逃れてきました」
「君の他にもまだいるのか」
「はい」
ここで二人の少女が姿を現わした。
「あたしファンネリア=アム。宜しくね」
「ガウ=ハ=レッシィ。宜しく」
黒髪と赤髪の少女が出て来た。
「あたしはエルガイムに乗ってるの」
「あたしはヌーベルディザート。覚えてくれた?」
「あ、ああ」
いきなり言われたがブライトはとりあえず彼女達の名と機体のことを頭に入れた。
「それで君達はこれからどうするつもりだい」
「今目の前に出て来た部隊がありますね」
「ああ」
それこそ左手に現われたバルマーの部隊であった。
「彼等と戦います。それが僕達の仕事ですから」
「仕事か」
「ええ。とりあえず貴方達には危害を加えさせはしないので御安心下さい」
そう言うと彼等は左手の敵に向かった。見れば銀色の鋭角的なマシンと丸みを帯びたマシン、そして赤いマシンの三体のマシンがいた。
「あれが彼等のマシンか」
「そのようですな」
ダグラスがそれに応えた。46
「見たところ地球のマシンにも似ているが」
「それに彼等の姿形も。艦長、どうしますか?」
「何をだ」
「彼等をです。流石に三機では辛いでしょうから。援護しますか」
「そうだな」
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