第九話 宇宙からの来訪者
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洋人の青年が不満を爆発させた。彼の名はケーン=ワカバという。元々はコロニーのスクールの落ちこぼれ不良訓練生であったが偶然ドラグナーに乗り込みパイロットとなった。いささか短気で直情的な青年である。
「もてる男は辛いね」
これに青い両肩に砲を装備したメタルアーマーに乗る黒人の青年が少し茶化しながら答えた。彼はタップ=オセアノ、ケーンと同じスクールの訓練生である。やはり同じ理由でドラグナーに乗り込んでいる。見たところかなりお気楽な青年のようである。
「あの中に女の子がいるとはとても思えないがな」
そして円盤に似た頭のメタルアーマーに乗る白人の若者が最後にそう言った。彼もやはり訓練生でライト=ニューマンという。先の二人よりは気品があるようである。
「どうせまたあのギガノスの蒼き鷹なんだろうな」
「タップ、あのキザ野郎の名前出すのは止めろ」
ケーンがすぐにそれに突っ込む。
「けどよお、実際に目の前にいるぜ、ほら」
「おやおや、マギーちゃんもそう言ってるよ」
ライトがそれを受けて応えた。
「あのお坊ちゃん達も一緒だぜ。どうする?」
「どうするって一つしかねえだろうが」
「ほんじゃ戦いますか、いつも通り」
「俺達も軍人になってきたなあ」
「・・・・・・タップの何処が軍人なんだよ。ラッパーの方がピッタリくるじゃねえか」
「そうそう、俺ってパッパラパーだから・・・・・・ってケーン、何言わせるんだよ」
「自分で言ってるじゃねえか。おい、そんなことよりもう来たぜ。相変わらず動きの速い奴等だ」
「タップ、まずは御前さんの仕事だぜ!ドラグナー2の力見せてくれよ」
「わかってますって。ほいさ」
ここでタップは両肩の砲で発砲した。これによりまず一機撃墜した。
「よし、行くぜライト!」
「わかってますって!」
そして他の二機のドラグナーが剣を抜いた。
「俺はここでいつも通りバカスカ撃つからよお」
「ケーンは突っ込め!フォローは俺がする!」
「よし来た!じゃあいつものフォーメーション行くぜ!」
「おう!」
他の二人がそれに応える。こうして三機は敵に向かって行った。
「素人らしいと聞いて驚いてこっちに向かったけど」
戦場に到着したモビルスーツ隊の中でキースがポツリと呟いた。
「あの三人かなり強くないか?押しまくってるじゃん」
「それもたった三機で五十機程に向かってるし。相当腕に自信があるのか?」
コウもそれを見て首を傾げた。
「それか単に無鉄砲なだけか。アムロ少佐でもあんなことはしないぞ」
バニングが呆れたように言った。それが正解であった。
「まあとにかく彼等を援護しよう。あのままだと危ないしな」
「そうだな。じゃあスカル小隊でまず突っ込むぞ」
「了解」
フォッカーが通信で他の者に対して言う。皆
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