第九話 宇宙からの来訪者
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常はない。そちらはどうか」
「こちらも異常なし」
「了解。それではパイロットの合流をこれより執り行う。用意はいいか」
「こちらの準備はいい。では予定通り執り行おう」
「了解」
こうしてパイロットの合流がはじまった。まずは一機のシャトルがラー=カイラムに入った。
「ダグラス中尉とルーニー軍曹が来られました」
「よし。後は問題のドラグナーだな」
「今出撃が確認されました」
モニターを見れば三機のロボットがいた。それぞれ装備が違う。
「一つは接近戦用、一つは遠距離戦用、一つは偵察用かな」
それを見たブライトは呟いた。
「その通りです」
ここで横に来た一人の金髪の男が答えた。もう一人はいかつい顔立ちの男であった。
「はじめまして。ダグラスです。階級は中尉です」
「ベン=ルーニーです。階級は軍曹です」
二人は敬礼してそれに答えた。
「この艦の艦長ブライト=ノアだ。階級は大佐だ」
ブライトも返礼して答えた。
「以後宜しくな」
「ハッ」
二人も返礼した。そしてモニターに目を移した。
「あれがドラグナーです。それぞれの戦闘目的に合わせて作られました」
「見たところ三機が一組になって戦うのに向いているな」
「そうですね。確かに」
これにはダグラスも同意した。
「ただパイロットはまだまだヒヨッ子ですがね」
「ほう」
「態度も大きいですし。命令違反なんかしょっちゅうですよ。階級だけはいっちょまえですがね」
ベンがここでこう言った。
「まあおかげでしごきがいがあるというものですよ、ははは」
「何かここまで台詞がピッタリな人も珍しいな」
「ホント。軍曹になる為に生まれてきたような人だな」
トーレスとサエグサはベンを見てヒソヒソとそう話し合った。
「メタルアーマーはまだ試作の段階でして」
ダグラスはブライトに説明を行っていた。
「あの三機はその試作機なのです」
「それに今のパイロット達が偶然乗り込んだらしいな」
「はい。しかもパイロット登録させまして。止むを得ず軍歴にしたのです」
「本来なら兵士にするのですが。何しろパイロットということで。仕方なく准尉の階級を暫定的に与えることになりました」
「そういえばロンド=ベルには軍に籍を置いていないパイロットが大勢いますな」
「ああ、その通りだ」
ブライトはダグラスにそう答えた。
「だが特にこれといって問題は起こっていないがな」
「そうなのですか。ではあいつ等もそうした方がよかったかもな、ベン軍曹」
「同意です。全く奴等ときたら」
「どうやら相当な連中のようだな」
「否定はしません」
ベンはそれに答えた。
「今までギガノスのメタルアーマーやマスドライバーよりもあいつ等に手を焼いていた程ですから。難民も乗せているというのに」
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