第九話 宇宙からの来訪者
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よって息子かよ」
それはブリーフィングルームのテレビにも入っていた。ジュドー達もそれを見ていた。
「何かまた派手な奴が出て来たなあ」
「ケーン、御前と一緒だな」
だがこうした時でもドラグナーの面々はいつもの調子であった。
「我が父は平和的に会談を求めながらその席において貴様等の卑劣な謀略により命を落とした。余はこれを許すことはできない」
強い声が続く。彼が正義感により怒りを抱いてるのは明らかであった。
「よって余は今ここにバーム十億の民の為に愚かなる地球人共に正義の鉄槌を下すことにする。只今よりそれを開始することを宣言する!」
「何!」
「宣戦布告かよ!」
「言うにことかいて!」
カミーユ達も激昂した。コウもそうであった。
「地球人を一人残らず殲滅するまで我等の戦いは続く。我が正義の裁きを受けるがいい!」
それで放送は終った。それを聞き終えたブライトはトーレスとサエグサに問うた。
「ロンド=ベルで今動ける艦はあるか」
「はい、シナプス大佐のアルビオンでしたら」
「よし、それでは大佐にすぐ連絡してくれ。火星に共に向かって欲しいと」
「何故ですか」
「リリーナ次官と難民達を救出する。ヒイロ達だけでも何かと苦しいだろう。ダイモスというマシンもあるようだが」
「今すぐ行かれますか」
「当然だ」
彼は即答した。
「彼等を救わなくてはならない。行くぞ」
「わかりました」
彼等はブライトの強い声に応えて頷いた。
「では進路変更ということで」
「うむ」
「総員に告ぐ」
ここでトーレスは放送を艦内にかけた。
「我が艦はこれより火星に向かい難民達を保護する。そしてその途中でアルビオンと合流するものとする」
「よし!」
「そうこなくちゃな!」
皆それに頷いた。誰もがそれに賛同した。
こうしてラー=カイラムは火星に向かった。そしてそこでまた新たな戦いがはじまるのであった。
第九話 完
2005・2・21
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