第九話 宇宙からの来訪者
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いた。
「おそらくこの地球にはポセイダル軍の他にもバルマーの勢力が向かってきている。その力も借りて君達を倒すつもりなのだ。我々と一緒にな」
「じゃあ僕達は」
「ダバ君」
ここでブライトがダバ達に声をかけた。
「よかったら我々に協力してくれないか」
「いいんですか!?」
「ああ。我々はポセイダルについては全く知らない。それにバルマーのことについてもまだ知らない部分が多い」
「はい」
「そして共にバルマーと戦う立場にいる。協力させてくれないだろうか」
「お願いできますか」
ダバはそう言って右手を差し出してきた。
「ポセイダルを、そしてバルマーを倒す為に」
「ああ」
そしてブライトと手を握り合った。こうしてダバ達はロンド=ベルに客人として入ることとなった。彼等はまた新たな仲間を加えたのであった。
「艦長」
ダバ達を迎え入れた彼等に新たな情報が入って来た。
「どうした」
ブライトは艦橋に戻るとトーレスとサエグサに声をかけた。
「火星のことですが」
「会談のことか。どうなったのだ」
「それが」
だが彼等の顔は晴れなかった。
「会談は決裂しました」
「何故だ!?」
「バーム側の代表であるリオン大元帥が急に倒れられまして。毒殺だったようです」
「馬鹿な、そんなことが」
ブライトはその話を信じることができなかった。
「竜崎博士はそのようなことをされる筈が。他にこちら側の代表はいなかったのか」
「リリーナ=ピースクラフト次官が」
「彼女までいたのか。それで何故」
「わかりません。問題はそれで終わりではありませんでした」
「他にもあるのか」
「はい。その席で竜崎博士は激昂したバーム側の代表であるリヒテル元帥に射殺されました!」
「何っ!」
流石に声をあげずにはいられなかった。
「そうなってはもう取り返しがつかないぞ。そしてリリーナ次官は」
「ヒイロ達に救われかろうじてその場を逃れられました。火星への移住者達は彼等と竜崎博士が惑星開発用に開発されていたダイモスに護られかろうじて火星を脱出しました」
「そうか、不幸中の幸いだったな」
それを聞いていささか胸を撫で下ろした。
「しかし火星は」
「わかっている。だが今は彼等の無事がわかっただけでもよしとしよう」
「はい」
ここでモニターにスイッチが入った。
「何だ!?」
「本部からの通信です」
サエグサがそれを開いた。すると金髪に細いきつい目をした端整な顔立ちの青年が姿を現わした。背中に翼を生やしてるのを見ると地球人ではなかった。
「あれは」
「愚かなる地球人共よ」
ハリのある高い声が響いてきた。
「余はバームの元帥であるリヒテルである。この度の会談で貴様等に殺されたリオン大元帥の息子だ」
「何っ」
「よりに
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