第八話 超電磁の力
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し。すぐに一匹残らずやっつけようぜ」
「それで後は楽しいパーティーだ」
豹馬と健一が言った。そして皆駆け足でその場を後にした。後には剛と四谷、そして剛の妻である光代の三人だけが残った。見れば気の強そうな顔をした美人である。
「また戦いに行くのか、健一達は」
剛は出て行った息子達のことを思いながらそう呟いた。
「ええ。けれどそれがあの子達の運命です」
光代はそれでも気丈にそう言った。その表情の通り気の強い女性であった。
「それはもう貴方もわかっていいることでしょう」
「ああ、それはそうだが」
だが彼はそれでも思うところがあった。
「しかしそれでもな。あの子達の辛さを思うと」
「けれど誰かが戦いに行かないと。そしてあの子達にはその力があります」
「力か。その為にハイネルも。今もこの宇宙の何処かで戦っているのだろうな」
ここで彼はもう一人の誇り高い息子のことを思った。
「息子達よ。戦うのだ。そして」
彼は言葉を続けた。
「地球の、宇宙の平和を守ってくれ。それが地球とボワダンの血を引く御前達の務めだ」
そして彼等は戦場に目をやった。既にそこでは戦闘がはじまっていた。
「行くぜ、皆!」
「おう!」
コンバトラーもボルテスも既に合体していた。そして彼等はそのはじめて見るロボットに向かっていた。
コンバトラーとボルテスは並んで敵に向かう。まずはボルテスがバズーカを出した。
「ボルテスバズーカ!」
そしてそれで敵を撃った。まずは一機撃墜した。
次はコンバトラーであった。敵に近付くと二本の槍を出した。
「ツインランサァーーーーーーッ!」
豹馬が叫ぶ。そしてそれで敵を切り裂いた。それにより敵を倒した。
「ふむ、腕は落ちておらんようですな」
四谷はそれを見て安心したように笑った。
「そうでうな。健一も。やはり戦いのない間トレーニングを続けさせた介がありました」
剛もそれを見て答えた。
「ですが油断はなりませんな。わしはどうもあいつが気にかかるのです」
四谷はそう言いながら敵の後方にいる巨大な土偶のメカを指差した。
「あれが一体何をするかですな、問題は」
「はい」
剛も同じ考えであった。
「どうもあれは敵の母艦のようですが」
「それだけではないでしょうね」
光代も口を開いた。
「装備もあるようですし。何より」
「何より?」
「戦いだけを求めているようではないようです。見て下さい」
「!?」
二人はその言葉を受けその土偶に目を集中させた。見れば住宅地区に向かっている。
「何をするつもりじゃ!?」
「まさか!」
剛はそれを見て思わず叫んだ。そして慌てて大空魔竜隊に通信を出した。
「皆、聞いてくれ!」
「父さん、どうしたんですか!?」
「おっちゃんも。何
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