第八話 超電磁の力
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なるべき男であったが弟に陥れられ牢に入れられた。だが何とか脱出し今ではこの基地の責任者となっている。ボルテスのパイロットのうち三人の父親でもある。
「このところ何かと物騒ですし。戦力を集結させる意味でも」
「そうだったのですか。ではこちらに来た理由も」
「はい。コンバトラーとボルテスの力をお借りしたいのですが。宜しいでしょうか」
大文字はそう申し出た。剛はそれを聞いてすぐに答えた。
「喜んで」
「おお」
大文字はそれを聞いて顔を綻ばせた。
「宜しいのですか」
「少なくともボルテスは平和の為にあるのですから」
「それはコンバトラーとて同じですからな」
剛の側にいる頭の禿た口髭の男がそれに応えた。彼は四谷博士、コンバトラーチームをまとめる人物である。
「喜んで力を貸しますぞ。なあ御前達」
「勿論だぜ、おっちゃん」
色とりどりの服に身を包んだ五人の少年少女がそれに応えた。黒い髪で赤い服の少年が葵豹馬、長髪で青い服の少年が浪花十三、オレンジの服のがたいのいい少年が西川大作、緑の髪の美しい少女が南原ちずる、そして眼鏡をかけた小柄な少年が北小介であった。彼等がコンバトラーチームであった。
「元々甲児達とは仲間だしな。今回も一緒に戦おうぜ」
「嬉しいこと言ってくれんじゃねえか、豹馬」
甲児はそれを聞いて目を細めた。
「じゃあまた一緒にやろうぜ」
「おう、こっちこそな」
「隼人、これからまたよろしゅうな」
「ああ」
十三が隼人にそう言った。隼人もそれに応えた。
「何か十三さんと隼人さんって声が似てますね」
小介がそれを聞いてふと呟いた。
「全くでごわすな」
大作がそれに相槌を打った。
「けどそれなら」
ちずるが口を開いた。
「あたしとめぐみだってそうよ」
「ねえ」
黒く長い髪を後ろで束ねた黄色い服の凛とした顔の少女がちずるに相槌を打った。彼女は岡めぐみ、ボルテスチームの紅一点である。
「おいどんもよくそう言われますたい」
緑の服の大男がそれに応えた。剛三兄弟の次男剛大次郎である。
「何か筋肉質の昔の映画タレントにそっくりの声だと」
「兄さんはシュワルツネガーとかスタローンだよね。おいらはどういうわけかエリザベス=テーラーに似てるって言われるんだよな」
茶色い髪の小柄な少年が言った。三兄弟の末っ子剛日吉である。
「似ていないか、何処か」
これに青い服のキリっとした顔の男が言った。ボルテスチームの一人峰一平である。
「俺もそう思う」
それに黒い髪に凛々しい顔の少年が頷いた。三兄弟の長男剛健一である。ボルテスのメインパイロットでもある。尚コンバトラーのメインパイロットは豹馬である。
「何か時々本当にそう聞こえるからな」
「それは俺もよく言われるな」
宙が二人に対して
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