第七話 戦国魔神
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頷く。
「後方から強襲し大打撃を与える。それにより敵を退かせると同時に今後の作戦に影響を与える程のダメージを加える。それでよいな」
「異議なし」
皆それには賛同した。
「敵はシュテドニアス軍。しかし彼等だけではない」
「はい」
それはわかっていた。そしてカークスはそれについて言及した。
「問題はオーラバトラーだ。先程ゼノサキス達から聞いたことだが」
「マサキでいいぜ、将軍」
だがマサキはここでこう言った。
「そうか。ではマサキ達に聞いたことだが」
「はい」
「敵のオーラバトラーにはこの前の戦いで姿を現わしたウィル=ウィプスの他にもう二隻のオーラシップがあるという。それについてお話を窺いたいのですが」
カークスはそう言いながらシーラとエレに顔を向けた。
「宜しいでしょうか」
「はい」
二人はそれに頷いた。
「バイストンウェルは複数の国に別れていまして」
「はい」
皆シーラの言葉に耳を傾けた。
「私はナの国、エレ女王はラウの国の女王なのです。そしてドレイクはアの国の領主でした」
「領主だったのですか」
デメクサがそれを聞いて以外そうに言った。
「私はてっきり王様か何かだと思っていました」
「それはドレイクにそれだけの力があるからです」
エレがそれに答えた。
「ドレイクは他の領主達を取り纏めアの国を自らのものとしました。そして他の国に対し侵略を開始したのです」
「ふむ」
アハマドはそれを聞いて頷いた。
「何処にでもよくある話だな」
「バイストンウェルではそうではありませんでした」
しかしシーラはそれに対してこう答えた。
「バイストンウェルは人の魂の安息地なのですから」
「魂の安息地、それは一体」
「それは後であたしが話してあげるよ。長くなるから後でね」
「うむ」
モハマドとヤンロンはリューネの言葉に頷いた。
「その世界において彼は邪なオーラ力を発動させました。そしてそれにより多くの国が滅び、多くの者が命を失いました。ですがその中にはドレイクと手を結ぶ者もいたのです」
「それがその二隻のオーラシップの持ち主達ですか」
「はい」
シーラとエレは答えた。
「一人はクの国の国王ビショット=ハッタ、そしてもう一人は地上人であるショット=ウェポンです」
「ショット=ウェポン、あの科学者か」
ヤンロンがそれを聞いて言った。
「やはり御存知でしたか」
「ええ。何でもロボット工学の権威だとか。地上に出ていたとは聞いていましたが」
「はい。彼こそドレイクが最初に召還した最初の地上人でした。当初はドレイクに従っていましたが」
「今は違うと」
「そう思われます」
エレがカークスに答えた。
「地上では独自の行動をとっていましたから。これはビショットにも言えます」
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