第七話 戦国魔神
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だ」
フェイルはそう答えた。
「彼とそのマシンは私に任せてくれ。将軍はシュテドニアス軍を頼む」
「ハッ」
カークスは敬礼してそれに応えた。
「これからすぐにラングランに戻る。それではな」
「わかりました」
こうしてフェイルはラングランに戻った。そして作戦指揮はカークスが引き継ぐことになったのであった。
「あのおっさんが指揮を執るのか」
マサキはフェイルがラングランに戻ったこととカークスのことを聞いてまずそう言った。
「何か不安そうね」
リューネはそんな彼に対しそう声をかけた。
「まあな。あのおっさんの仇名を知ってるか」
「いや。何ていうんだい?」
「昼行灯だぜ。とにかくぼーーーーっとしててな。何で将軍になれたのか不思議な位だったんだ」
「へえ、そうだったんだ」
「そんな人だったからなあ。かなり不安って言えば不安だよ」
「けれど今の作戦指揮はかなり評判いいじゃない。あれはどうして?」
「実戦において実力を発揮する人だったということだな」
ここでヤンロンが言った。
「実戦でねえ」
「そうした意味ではマサキやリューネと一緒だ」
「そうなんのかなあ。あのおっさんと一緒だと言われるとちょっとばかり複雑だな」
「聞こえているぞ」
横からカークスの声がした。
「あ、将軍」
「全く。いつも好き勝手言ってくれるな」
かなり失礼な発言であるがカークス自身は怒ってはいなかった。
「しかしそんなことはどうでもいい。マサキ、リューネ、ヤンロン」
「はい」
三人はそれに答えた。
「これからシュテドニアス軍を追撃する。さしあたってその際の君達の任務だが」
「はい」
「先陣を頼むぞ。テュッティやミオと一緒にな」
「了解」
三人はそれに不平を言うことなく答えた。
「他の魔装機も同じだ。そしてオーラバトラー隊も同行させる。それでいいな」
「将軍」
ここでヤンロンが質問した。
「何だ」
「オーラバトラー隊も我々と同行させるのですね」
「そうだ。何か不満でもあるか」
「いえ」
ヤンロンはそれには不満ではなかった。ショウ達に対してもこれといって悪意があるわけではない。むしろシーラやエレと話をしてその人柄に心打たれている程である。
「そういうわけではありませんが」
「それではどうした」
「あのオーラシップという戦艦です。あの二隻も我々と同行するのでしょうか」
「そのつもりだが。戦艦が同行していた方が何かと補給や修理で便利だろう」
「はい。実はそれを懸念していたのです。ですがそれならば僕としては異論はありません」
「そうか。ならばそれでよいな」
「はい」
ヤンロンはそれ以上は不平等言うことなく頷いた。
「あの二隻の戦艦は思ったより船足が速いしな。追撃戦にも期待できるだろう」
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