第六話 フロンティア
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第六話 フロンティア
シャングリラでの戦いを終えジュドー達を迎えたラー=カイラムは次にフロンティアに向かっていた。そこでティターンズの傘下に加わっていたクロスボーン=バンガードのモビルスーツが見られたからだ。
「今度はクロスボーンか」
ジュドーは艦内の一室でビーチャ達とくつろぎながらぼやいていた。
「何か連中もしぶといな。鉄仮面も死んだってのに」
「本当に死んだかどうかまではわからないぞ」
ここでカミーユが言った。
「ジャミトフやバスクもドゴス=ギアが沈められても生きていただろう」
「それは確かに」
皆カミーユの言葉に頷くしかなかった。
「じゃあフロンティアにもあのラフレシアがいるかも知れないわね」
ルーが口に手を当てながら言った。
「いや、それはないだろう。あんなデカブツとてもコロニーに入りきれないさ。バグを送り込む位だろう」
ビーチャがそれに反論した。
「もっともそれだけで問題だがな」
「確かに」
コウの言葉は的をえていた。
「ラフレシアの怖ろしさはそこにもあるんだ」
「ええ」
皆それに頷いた。
「確かにラフレシアは脅威だけれどな」
ここで後ろから声がした。
「けれどここにはいないぜ。これは確かな情報だ」
「本当ですか?」
一同それを聞いて後ろに顔を向けた。そこには金髪で鼻のやや高い男がいた。
「ああ、俺がここに来る前に司令部で聞いた話だ。奴は今ゼダンの門にいる」
「ビルギットさん」
彼等はその男ビルギット=ピリヨの名を呼んだ。
「こっちに転属になったんですか」
「ああ。ヘンケン艦長の意向でな。攻める方に戦力が必要だってことでな」
「ふうん」
「あっちにはケーラさんがいるしな。それにアムロ少佐も」
「それ程多くの戦力は要らないということですね」
「そういうことになる」
アムロの名を知らぬ者はいなかった。ロンド=ベル、いや連邦軍を代表するエースパイロットであった。そのパイロットとしての技量は最早伝説の域にまで達していた。
「しかも量産型のF91までもらったよ。ヘンケン中佐も気前がいい」
「それは凄い。いつものジェガンじゃなくて」
「ああ。それだけじゃないぜ」
「他にもあるんですか?」
「オリジナルのF91にビギナ=ギナもだ。もっともこれはパイロットがいないようだがな」
「ええ、まあ」
「俺達もう皆乗っていますし。それもかなりいいのが」
「F91もビギナ=ギナもあたし達には合わないよお。やっぱりキュベレイでないと」
「そうだな。あたしもあの赤いキュベレイが一番いい」
彼等は口々にそう言った。
「そんなもんかな。俺は量産とはいえF91に乗れてかなり気分がいいんだがな」
いつもジェガンに乗っている者としてはこれは当然かも知れなかっ
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