第六話 フロンティア
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またブライトに挨拶をした。
「で、今のは手土産ってわけです」
そしてそう言いながら後ろの爆発を親指で指し示した。
「手土産か」
「はい」
「いつもながら派手な手土産だな」
「そうでなくちゃ面白くないでしょ」
「確かにな」
そう答えるブライトはいささか苦笑していた。
「だがそれなら話が早い。これからも宜しく頼む」
「こちらこそ」
そして彼等はもう一隻のザムス=ガルに向かった。しかしその前をクロスボーンのモビルスーツ達が守りを固めている。
「ここは守り抜け!」
「ドレル様とザビーネ様が戻って来られるまで持ち堪えよ!」
彼等は口々にそう命令する。そして迫り来るバルキリー達に備えた。
「よし、スカル小隊突撃だ!」
「了解!」
「少佐に続くぞ!」
「はい!」
フォッカーと輝の指示に従いバルキリー達が突っ込む。そしてまずはミサイルを一斉に放つ。
複数のミサイルが煙を吐きながら複雑に飛ぶ。そしてそれぞれの敵に目標を定め突っ込んでいく。
「クッ!」
クロスボーンの兵士達はそれをかわそうとする。だがミサイルの動きは速く、到底よけきれるものではなかった。次々と被弾し、炎の塊と化していく。
「まだだ、まだやられたわけじゃない!」
それでも踏み止まる。しかしそこに新手が来た。
紫のメカと青いメカであった。二機のメカはそれぞれ絡み合う様に飛びながらクロスボーンの部隊に向かって来た。
「ゼオラ、いいか!?」
紫のマシンから声がした。アラドのものである。
「それはこっちの台詞よ!」
青いマシンからすぐに返ってきた。ゼオラのものである。
「アラド、遅れないでよ!」
「俺が何時遅れたんだよ!」
「いつも遅れてるじゃないの!」
そんなやりとりをしながらクロスボーンの部隊向かって突き進む。クロスボーンの部隊はその前に立ちはだかる。
しかしそれはゼオラの乗るビルトファルケンのライフルの前に倒されていく。
「やらせないわよ!」
ミサイルも放たれる。それもまた敵を襲った。こうして道を開いた。
「今度は俺だ!」
アラドの乗るビルトビルガーが剣を抜いた。
「食らえっ!」
それでクロスボーンのモビルスーツを両断していく。ZZのハイパービームサーベルに匹敵する威力であった。
「何かすげえのがいるな」
フォッカーはそれを見て思わず呟いた。
「はじめて見る機体だがありゃかなり凄いぜ」
「そうですね」
輝がそれに同意した。
「だが中にいるパイロットはまだまだこれからだな」
「これからですか」
「ああ。筋はいいがな。ちょっとばかり若いな」
「はあ」
「それもなおっていくだろうな。こいつは将来が楽しみだ」
二人は瞬く間にクロスボーンのモビルスーツ部隊を退けた。そしてザムス=ガルに向
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