第六話 フロンティア
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るのなら戦う。それだけだ」
「面白い」
ドレルはそれを聞いて笑った。
「貴様がいるということはベラもいるのだな」
「ええ、そうよ」
ここで若い少女の声がした。
「やはりな」
F91の後ろを見る。そこには銀色のモビルスーツ、ビギナ=ギナがいた。そこに乗っているのは茶色の髪の少女、セシリー=フェアチャイルドであった。
「久し振りね、兄さん。そしてザビーネ」
「確かにな」
ザビーネはその言葉に頷いた。
「ならば私達がここにいる理由はわかるだろう」
「ええ」
セシリーはそれに答えた。
「けれど私の答えはもう決まっているわ」
「そうだろうな」
それはもうわかっていることであった。二人はそれを聞いても驚かなかった。
「そしてそこにいるのはわかっている」
ザビーネが呟くように言った。
「アンナマリー」
「わかっていたのね」
アンナマリーの乗るダギ=イルスも来た。
「貴様が手引きしたのだな」
「手引きといったら聞こえが悪いね」
彼女はそれに悪びれることなく答えた。
「セシリー様とこの坊やをあるべき場所に導いただけさ」
「フン、戯れ言を」
ザビーネはそれを鼻で笑った。
「では貴様もいるべき場所にいるということか」
「そうさ。悪いかい」
「我がクロスボーンの鉄の規律は知っているな」
「裏切り者には死を」
「そういうことだ」
ザビーネはそう答えながら剣を抜いた。
「行くぞ」
彼はビームサーベルを構えた。そしてそれで切ろうとする。アンナマリーも剣を抜く。しかしその前にシーブックのF91が来た。
「待ってくれ、アンナマリーさん」
「シーブック」
「ここは俺に任せて。アンナマリーさんは他を頼む」
「いいのかい?手強いよ」
「それはわかってるよ」
彼はモニターでにこりと笑って答えた。
「だからこそここに来たのさ」
「そうかい。わかってるのかい。じゃああたしからは言うことはないね」
「ああ」
「ベラ様もはじめられたみたいだし」
セシリーは既にドレルのベルガ=ギロスとの戦いをはじめていた。
「あたしも戦いに行くとするか。じゃあ任せたよ」
「はい」
シーブックは彼女の言葉に頷いた。
「お願いします」
「よしきた。ビルギット」
「おうよ」
何時の間にか隣に来ていたビルギットの量産型F91に声をかける。
「雑魚を始末しに行くよ。どっちが先にエースになるかかけないかい?」
「面白いな。乗ったぜ」
「よし来た。じゃあ行くよ」
「おうよ」
こうして二人は周りのモビルスーツの相手に向かった。それには既にバニング達もあたっていた。そして戦局を有利に進めていた。
「むう」
それを後方のザムス=ガルの艦長は苦い顔で見ていた。
「ドレル様とザビーネ様も動きを
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