第六話 フロンティア
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左翼を受け持っている。
右はカミーユとジュドーの部隊が展開している。そして正面はバニングの小隊が。ロンド=ベルはクロスボーンの部隊を相手に上手く渡り合っていた。
「正面が弱いな」
だがザビーネとドレルは戦線を冷静に見ていた。
「やはり一個小隊では限界がある。主力を正面に向けろ」
「了解」
ドレルの指示に従いバニングが兵を動かす。そしてそこに集中攻撃を仕掛けようとする。だがバニングはそれにも動じてはいなかった。
「来るぞ」
ヘイト達に声をかける。
「わかってますって」
そして彼等はそれに動じてはいなかった。
「不死身の04小隊を見せてやろうぜ」
「そうですね、久し振りに」
ヘイトもモンシアもアデルも笑っていた。彼等は危機を前にしてさらに燃え上がっているようであった。そこに黒いモビルスーツ達が来る。四機はそれに対してライフルを向けた。
「やらせんっ!」
一斉にビームを放つ。それで忽ち何機かが落とされた。ザビーネはそれを見て呟いた。
「流石と言うべきか」
しかし彼もクロスボーンにおいてそん名を知られた男である。動じてはいなかった。
「私が行く。後ろを頼むぞ」
部下達に声をかける。だがそこでそれを制止する声があった。
「待て」
それはドレルの声であった。
「ドレル様」
「私も行く。卿だけは行かせはしない」
「しかし」
「何、死にはしない」
ドレルはそれに対して笑って答えた。
「死んだとしてもそれはコスモ貴族主義に殉じたものだ。恥ではない」
「左様です」
これはザビーネも同じ考えであった。
「では行くぞ。そして奴等を倒す」
「ハッ」
こうしてドレルはザビーネを従える形でバニングの小隊に向かった。既にバニング達は身構えていた。
「私はあの先頭にいるガンダムをやる」
ドレルはバニングのGP−01を指し示しながら言った。
「卿は他の者の足止めを頼むぞ」
「了解」
ザビーネはそれに従った。そして彼等は前に出た。
「来たか」
バニングはそれを見てビームサーベルを抜いた。そしてドレルのベルガ=ギロスに向かった。だがここで思いも寄らぬ助っ人が現われた。
「ムッ!?」
もう一機ガンダムが姿を現わした。それは小型のガンダムであった。
「このガンダムは」
ドレルとザビーネはそれを見て驚きの声をあげた。
「久し振りだな、ドレル」
そこから声がした。少年のものであった。
「シーブックか!」
二人はその声を聞いて声の主の名を呼んだ。
「その通り」
その小型のガンダム、F91に乗る青い髪の少年シーブック=アノーが答えた。
「シーブック、貴様もロンド=ベルに戻っていたのか」
「ああ、色々と事情があってな」
シーブックはそれに応えた。
「貴様等が前にい
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