第六話 フロンティア
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と彼は言った。
「今回の作戦はフロンティアとなった」
「フロンティア」
「またあそこか」
皆そこはよく知っていた。
「そうだ。クロスボーン=バンガードが接近しているらしい」
ブライトは皆にそう説明した。
「我々の作戦は彼等の撃退だ。そしてフロンティアを防衛することだ。いいな」
「了解」
皆それに頷いた。
「これからすぐに出撃してもらう。全機出撃用意は整っているな」
「はい」
皆頷いた。
「何時でもいけます」
「それなら話は早い。今すぐ出撃する」
「了解」
「敵はもうすぐ側まで来ているらしい。すぐに迎撃態勢をとれ、いいな」
「はい!」
皆それに答えた。そしてそれぞれモビルスーツに乗り出撃した。ラー=カイラムはフロンティアの前方に展開し、モビルスーツ部隊は四機ずつの小隊を組みその周りに展開する。そして敵を待った。
「来たぞ」
先頭にいるバニングが呟いた。レーダーに反応があった。
「敵接近中、その数五十」
彼はラー=カイラムに報告する。
「敵艦二隻、いずれも大型艦と思われる」
「了解」
それを聞いたトーレスが頷く。
「艦長、敵が来ました」
「うむ」
その通信はブライトも聴いていた。
「全機攻撃用意、それぞれ攻撃態勢に入れ」
各機にその通信が入る。
「一機たりともフロンティアに近付けるな。いいな」
「了解!」
各機から返答が来た。そして敵を待ち受ける。すぐに敵が来た。
「ドレル様、フロンティア周辺に敵が展開しています」
黒い小型の騎士に似たシルエットのモビルスーツ、ベルガ=ギロスに乗る隻眼の男が隣の赤紫のモビルスーツ、ベルガ=ダラスに乗る紫の髪の青年に尋ねた。
「わかっている」
その青年、ドレル=ロナはそれに答えた。
「当然と言えば当然だな」
「はい」
隻眼の男はそれに頷いた。
「それではこのまま進みますな」
「無論」
ドレルはその問いに対して強い声で答えた。
「それ以外にどうするつもりだ」
「いえ」
「ザビーネ=シャル」
ドレルは彼の名を呼んだ。
「はい」
「卿とその部隊が先陣を務めよ。よいな」
「わかりました」
「第二陣は私が率いる。そして戦艦は我々の援護に回れ」
「了解」
戦艦からも返事が返ってきた。
「敵を退けフロンティアを制圧する。そしてそれからべラを手に入れるぞ」
「はい」
「べラがいなければ何もはじまらんからな」
ドレルはここでこう呟いた。
「では頼むぞ」
「わかりました」
ザビーネは頷いた。そしてクロスボーン=バンガードはロンド=ベルの前に姿を現わした。
「来たか」
ブライトは敵機を見て言った。
「援護射撃の用意をしろ。いいな」
「了解」
トーレスとサエグサが頷く。それと共に主砲が
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