第六話 フロンティア
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が急に態度を変えたのでいささか驚いた。
「私はそう思うが」
「よかった。何て言われるか不安だったんですよ」
「そうだったのか」
「はい。スクールでは何か古いネーミングだって言われてきましたから」
「ふむ」
それを聞いてブライトは思うところがあった。確かにかってのドイツ軍の戦闘機の名前を彷彿とさせるものがそこにはあったからだ。
「けれどよかったです。大佐にそう言って頂けると」
「ちょっとアラド」
ここでゼオラがアラドを咎める声を出した。
「な、何!?」
「大佐の前でそんな態度はないでしょ」
「いや、構わない」
しかしその程度のことを気にするブライトでもなかった。
「それに私のことは艦長でいいからな。どうも堅苦しいのはこの隊には合わないからな」
「そうなんですか」
「アムロともそうだしな」
ここで彼は長年の戦友のことを出してきた。
「あいつとは階級や経歴こそ違うがな。それでも砕けて話をしている。中には全く命令を聞かない連中もいた」
ジュドーや忍達であるのは言うまでもない。
「そうしたこともこの隊には多い。民間人も多いということもあるが」
「民間人も」
それを聞いたゼオラは思わず表情を変えた。
「あれ、知らなかったのか!?」
アラドはそんな彼女に対して言った。
「コンバトラーチームもマジンガーチームもそうだぜ」
「そ、そうだったの」
「そう、アラドの言う通りだ」
ここでブライトが言った。
「彼等は民間人だ。あくまで協力しているという形でな」
「知らなかった」
「それ位常識だろ。そんなんだから頭でっかちって言われるんだよ」
「何よ、あんたには言われたくないわ」
それを聞いて怒った。
「あんたはどうなのよ。いつも私が助けてあげなきゃ何もできないじゃないの」
「誰が助けてくれなんて頼んだんだよ」
アラドはそう言われて怒った。
「お節介はいらないんだよ」
「そうしなきゃ何もできないくせに」
「そんなんだから年増って言われるんだろ」
「何ですってえ」
二人はブライトの前で口喧嘩をはじめていた。バニングがそんな二人を制止した。
「馬鹿者、艦橋で何をやっている」
「あっ」
二人はそう言われハッとした。
「す、すいません」
そして慌てて離れた。
「まだ若いとはいえ御前達も将校だ。ならばそれらしい行動を心掛けろ」
「は、はい」
「申し訳ありませんでした」
怒られて畏まる二人であった。
「わかればいい。では艦長」
二人を大人しくさせるとブライトに声を向けた。
「うむ」
それを受けてブライトは頷いた。
「それではパイロット達を集めてくれ」
「わかりました」
彼は敬礼をして応えた。そして言われるがまま他のパイロット達を艦橋に集めた。全員集まる
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