第四話 聖戦士
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「小さいしね。けれど運動性ならこっちも負けちゃいないよ」
「そういうことだ」
「うむ」
ソルガディとジャオームが前に出て来た。
「風の魔装機の力、見せてやろう」
「行くぞ」
そう言うとそのまま突撃をはじめた。かなりの速さであった。
「へええ」
タダナオはそれを見送りながら感心したような声を出した。
「どうしたんだい?」
「いや、ゲンナジーだけれどな」
「ゲンナジーがどうしたんだい?」
「風の魔装機のパイロットだったんだなあ、って」
「意外そうだね」
これは実はシモーヌも同じ考えであった。
「あの外見だからな。ミスマッチと言えばミスマッチだよな」
「好き勝手言ってくれるな」
ここで二人のコクピットにゲンナジーのモニターが入って来た。
「あ、聞いてたの?」
「ああ。まあそれは否定しないが」
「あらら」
「悪いね」
「本来俺は水の魔装機が合っていたのかも知れないがな」
「だろね、あんたは」
シモーヌはそれを聞いて納得したように頷いた。
「何でだい?」
「実はね」
タダナオの質問に答える。
「ゲンナジーは水泳の金メダリストなんだよ」
「えっ、マジ!?」
それを聞いて思わず声をあげずにはいられなかった。
「ええ、本当よ。こう見えてもかなり動きは速いんだよ。力も強いしね」
「フッ」
そうシモーヌに説明されて何処か得意気なゲンナジーであった。
「これでもう少し存在感があればねえ」
「・・・・・・大きなお世話だ」
これにはムッとした。
「まあいい。御前達も来てくれ。そろそろ敵が出て来た」
見ればウィル=ウィプスから次々と敵が出て来ていた。
「了解」
それを見て二人は答えた。
「すぐに行くよ。任せときな」
「頼むぞ」
ゲンナジーはそれに答えた。シモーヌはそれに答えるかわりにザインを前に出した。
「行くよ、タダナオ」
「ああ」
タダナオに声をかける。彼もそれに従う。
そして彼もオーラバトラーに向かって行く。リニアレールガンのボタンに手をかける。
「リニアレールガンはビーム兵器じゃなかったよな」
「ああ」
シモーヌが答える。
「じゃあ問題はないな。どんどん行くぜ」
「頼むぜ。後ろは任せた」
マサキの声がした。
「じゃあ任された。思う存分戦いな」
「了解」
マサキはニヤリと笑った。同時にミオの通信も入る。
「あたしも頼むね。ゲンちゃんも」
「ゲンちゃん!?」
「ゲンナジーのことさ」
ここでシモーヌが言った。
「ミオはそう呼んでるの。本人は嫌みたいだけれど」
「だろうな」
それを聞いて妙に納得するタダナオであった。戦闘は新たな局面に入っていた。
ビルバインと魔装機神達を中心として戦いが繰り広げられる。特にショウの
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