第四話 聖戦士
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らないし」
「そうでしょうか」
「少なくともあたしはそう見ているけど」
セニアは彼にそう答えた。
「そ、そうですか」
「ええ」
彼女はまた答えた。
「それにプラーナもかなり高いみたいね」
「プラーナ」
「気のことよ」
そう説明した。
「気ですか」
「ええ。誰でも持っている気よ。普通地上人はそれがここの人間より高いのだけれどね」
「そうなんですか」
「そうなのよ。だから召還されるのよ」
「はあ」
「それが今の魔装機のパイロット達なの。ファングとプレセア以外は皆そうよ」
「あたしも地上生まれなのよ」
ここでリューネが言った。
「リューネもか」
「そうよ。アメリカ生まれなんだ」
「そういえばそういう外見だな」
彼女の髪と服装を見てそう言った。
「何か変!?」
「いや」
少しムッとした彼女に答えた。
「ところでセニアさん」
話題を変えようとする。セニアに話を振った。
「何!?」
「魔装機はそのプラーナで動いているのですよね」
「そうよ」
彼女は答えた。
「じゃあオーラバトラーと一緒か」
「そういうことになるわね」
リューネもそれに同意した。
「オーラバトラーってバイストンウェルのやつよね」
「はい」
セニアの問いに答えた。
「私は一度見ただけですがかなりの戦闘能力を持っています」
「それはマサキ達から聞いてるわ。何か面白そうね」
「面白い」
「ええ」
セニアは笑って答えた。
「実はね」
ここでリューネがタダナオに説明した。
「セニアは魔装機の設計者の一人なのよ。整備も担当しているの」
「そうだったのか」
女性の兵士は珍しくはない。タダナオは無機質に声をあげた。
「しかも王女」
「えっ!?」
だがこれには驚きの声をあげた。
「本当ですか!?」
「継承権はないけれどね」
セニアは笑ってそう答えた。
「それでも・・・・・・」
「ははは、大したことないよ」
畏まるタダナオに笑ってそう言った。
「あたしは只のメカニックだからね」
「そうなのですか」
「そうよ。だから特に気にすることはないわよ」
「はい」
しかし彼は畏まったままであった。
「固くならないでね」
「わかっております」
だがやはり固くなっていた。リューネはそれを不思議そうに見ている。
(どうしたんだろ、こいつ)
だがそう考えている間に王宮に着いた。そして三人はその中に入った。
「これが王宮か」
タダナオは王宮の外と中を見ながら声をあげた。
「どう、結構凄いでしょ」
「確かにな」
リューネにそう答えた。
「ただ思ったより質素だな。意外だ」
「そうなの」
「いや、ここで一番の大国だろ。もっと凄い宮殿かと思ったんだけれど」
「そうし
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