第四話 聖戦士
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その表情は深刻さを増してきていた。
「彼以外の者もいたのか」
「それはないそうです」
「そうか。だが必ずいる筈だ」
「はい」
「紅蓮のサフィーネに魔神官ルオゾール。特にルオゾールには注意が必要だぞ」
「わかってますがな」
「ならばいい。では私が行くまでの指揮を頼む」
「了解」
ここで電話が切れた。ロボトニーは受話器を置くとその深刻な顔のまま考え込んだ。
「クリストフ、まさか生きているとはな」
シュテドニアスにおいてもその名は忌むべきものであるのだ。
「今度は何を考えている。そして」
表情がさらに暗くなる。
「何をするつもりなのだ」
彼はそう思いながらも戦場に向かう用意に入った。彼自身もまた祖国のことを憂えていた。そしてそれを救う為に動くのであった。
聖戦士 完
2005・1・30
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