第四話 聖戦士
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強さは群を抜いていた。
「やるかよっ!」
群がる敵を断ち切っていく。まさに鬼神の如くであった。
戦局はショウ達に傾こうとしていた。しかしそれでもドレイクには余裕があった。
「行け」
彼は呟いた。するとショウのビルバインの前に二機のオーラバトラーが姿を現わした。淡い赤のオーラバトラーと、
それとはまた違った形のオレンジのオーラバトラーであった。
「バストールとレプラカーン、まさか」
「その通りさ」
バストールから声がした。
「ここでも会ったね、ショウ!」
「ガラリアか!」
ショウはその声を聞いてバストールの中の女の名を呼んだ。その中には青い髪の美しい女がいた。
「そうさ、どうやらあたし達は何処までも縁があるようだね」
その女、ガラリア=ニャムヒーはショウを嘲笑いながら答えた。
「だがそれもここで終わりにさせてもらうよ」
「どういうことだ!?」
「貴様がここで死ぬってことさ」
彼はショウに対してそう言った。
「待て」
だがここでレプラカーンから声がした。
「ショウ=ザマを倒すのは私だ」
「バーン=バニングス」
ガラリアは彼の名を呼んだ。灰色の長い髪をした端整な顔立ちの男がそこにいた。
「それはわかっている筈だ。その為に私は今ここでいるのだからな」
「嫌だと言えば?」
「わかっていると思うが」
彼は殺気に満ちた声でそう返した。
「クッ、わかったよ」
ガラリアは引いた。
「じゃああたしはダンバインの相手でもしようかね」
「貴様の相手は別にいる」
「何!?」
ガラリアはその声に反応した。
「誰だい!?あの銀色のやつかい!?」
サイバスターを指差した。
「違うな」
だがバーンはそれを否定した。
「いらつかせるねえ。誰なんだよ」
「感じないか、この気を」
「気!?」
「そうだ」
バーンは答えた。そこに一機新たなオーラバトラーがやって来た。青い、インディゴブルーのダンバインであった。
「ダンバインがもう一機!?」
「あれの相手をしてもらおうか」
バーンは落ち着いた声でガラリアに言う。
「面白い」
ガラリアはそのダンバインを見て笑った。
「あたしの相手には充分だよ。裏切り者が」
「裏切り者とはまた結構な言葉だな」
インディゴのダンバインから声がした。
「俺にも色々と都合ってやつがあるんだがな」
金髪の若い白人の男であった。トッド=ギネス。アメリカボストン出身の聖戦士である。ショウと共にバイストンウェルに召還され、紆余曲折の末にショウ達と共に戦うことになった男である。
「トッド、何処に行っていたんだ!?」
ショウは彼の姿を認めて問うた。
「出た場所が俺だけ違ってな。これも日頃の行いってやつか」
それに対してトッドはややシニカ
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