第三話 シャングリラ
[12/12]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
バーニィにもわかっていた。
「けれどザクはいい機体なんだ」
「それでもなあ」
「ザクはザクだけれどな」
ジュドー達に反論にかかった。
「ザクVなんだ。これなら文句はないだろう」
「確かに」
ジュドー達もそれには同意した。ザクVはネオ=ジオンの機体でありその性能、とりわけ装備はかなりいい。ザクとは思えぬ程である。
「けれど何でロンド=ベルにそんなものが」
「捕獲品よ」
クリスが答えた。
「私だってそれに乗っているんだから」
「そうなんですか。そしてそれは?」
「ドーベン=ウルフよ」
にこりと笑ってそう言った。
「中々いいでしょ」
「中々どころじゃ」
ネオ=ジオンの誇る重モビルスーツである。その装備はかなりいい。
「何か今のうちの軍って凄い装備だよな」
「ああ」
そう言うジュドー達もガンダムやキュベレイである。ロンド=ベルはこれまでの戦いにより多くのモビルスーツを手に入れていた。従ってその装備もかなりのものとなっていた。
「そんな中でもザクを選ぶバーニィさんも」
「悪いのかよ」
「いや」
それには首を横に振った。
「けれどなあ」
「ああ」
「・・・・・・いいじゃないか、別に」
バーニィは頬を膨らませた。そうこうしている間にラー=カイラムのエンジンに火が灯った。そしてそのまま次の戦場に向かうのであった。
第三話 完
2005・1・23
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ