第三話 シャングリラ
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が彼等があまりにも金のことばかり言うので呆れた声を出した。
「それ以外に何があるんだよ」
ここでモンドが突っ込みを入れた。
「そうそう」
ジュドーがそこで相槌を打った。
「リィナをいい学校に行かせる為なんだからな」
「気持ちは有り難いけれど」
ジュドーの横にいるリィナがここで言った。
「お兄ちゃん何でもケチケチし過ぎ」
「そうか?」
「というか石鹸位ケチらないでよ」
「いいじゃねえかよ」
ジュドーはそれを聞き不満を露にした。
「大体御前が綺麗好き過ぎるんだよ」
「そうじゃないわよ」
だがリィナはそう反論した。
「今履いているトランクス何日目?」
「うっ・・・・・・」
彼はトランクスは一週間履く主義である。
「まだ三日目だよ」
「もう三日よ」
「ええ、ジュドーそんなに下着替えないの!?」
プルがそれを聞いて驚きの声をあげた。
「トランクスはいいんだよ」
「そうそう」
男組がそれに対して頷く。彼等も大体同じである。
「ガラのせいで汚れが目立たないからな」
「そういう問題じゃないでしょ」
「そうよそうよ」
リィナとプルが言う。そこにプルツーも加わる。
「不潔なのはよくないな」
「不潔じゃねえよ」
ジュドーは反論する。
「生活の知恵だ」
「それは生活の知恵じゃないな」
ここで若い男の声がした。
「その声は」
見れば金髪の青年が立っていた。ロンド=ベルのパイロットの一人バーナード=ワイズマン、バーニィであった。
「バーニィさん」
「それはズボラっていうんだよ」
彼は笑いながらそう言った。
「かえって危ないよ。怪我でもしたらそこからばい菌が入る」
「うっ・・・・・・」
「や〜〜〜い、バイキンバイキン」
プルがそれを聞いて楽しそうに囃し立てる。
「病気になっちゃうぞお」
「プルの言う通りだ」
バーニィは真面目な顔で言葉を続ける。
「いざという時にそうなったら困るだろう」
「そりゃまあ」
「だから普段から清潔にしておくんだ。いいね」
「はい」
「バーニィは何時でも綺麗好きだからね」
今度は女の声がした。赤いロングのストレートの女性であった。クリスチーナ=マッケンジー、クリスである。
「当然さ」
バーニィはそう返した。
「いざという時に困るじゃないか」
「ザクを動かす時ね」
「えっ!?」
ジュドー達はそれを聞いて思わず声をあげた。
「バーニィさん、あんたもしかして」
「まだザクに乗ってるの!?」
「ああ、そうだよ」
彼は先程とはうって変わって不貞腐れた顔をして答えた。
「それが悪いのかい!?」
「いや」
彼等はそれには首を横に振った。
「別に悪いとは思わないけれど。ただ」
「言いたいことはわかってるよ」
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