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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第三話 シャングリラ
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らない」
 やはり恐竜帝国やミケーネとの戦いがあるからだ。甲児達だけで何とかなるものではなかった。
「我々の戦力も心もとない。今動けるのはスカル小隊とヘンケン艦長の部隊、そして」
「俺達だけですね」
 いかつい顔の男がここでこう言った。サエグサである。
「そうだ」
 ブライトは彼の言葉に頷いた。
「どちらも戦力はかなりのものだがな」
「ヘンケン艦長の部隊にはリュウさんやスレッガーさん、ウッディさん達がいますしね」
「それにシュラク隊もな。どうもヘンケン艦長は彼女達が回って残念なようだが」
「そりゃそうでしょうね」
 トーレスはブライトのその言葉を聞いておかしそうに笑った。
「ヘンケン艦長はエマ中尉がいなくて残念なんですよ」
「エマ君がか」
 ブライトはそれを聞いて何かに気が付いた。
「確かにな。彼女は優れたパイロットだからな」
「問題はそうでもないようですか」
「だったら何だ?」
 ブライトはヘンケンがエマに持っている感情に気付いてはいなかったのだ。
「私にはよくわからないぞ」
「じゃあいいです」
 トーレスはそれで話を終わらせることにした。
「ところでそろそろですよ」
「うむ、そうか」
 ブライトはここで指揮官の顔に戻った。
「それではオビルスーツ隊に発進命令を出してくれ」
「了解」
「全機いけるな」
「勿論ですよ」
 艦橋にいた茶色の髪の男が答えた。この艦のチーフ=メカニックであるアストナージ=メドッソである。
「どれも整備状況は万全ですよ」
「それならいい」
 ブライトはそれを聞いて口の端を少し綻ばせた。
「ではすぐに向かわせよう」
「わかりました」
「指揮官はバニング大尉だ。04小隊とコウ、そしてカミーユを出そう」
「わかりました」
「先行しているクリスとバーニィから連絡はあったか」
「いえ、まだです」
「そうか」
 艦橋は次第に騒がしくなってきた。ブライトはその中で的確に指示を出していく。
「だがいい。あの二人なら大丈夫だ、すぐに出撃させるぞ、敵が側にいるのは間違いないからな」
「はい」
 サエグサとトーレスはブライトの命令に頷いた。
「では出撃させます」
「ああ、頼むぞ。ラー=カイラムはとりあえずはコロニーの側で待機する。そしてそこで哨戒に当たる」
「わかりました」
 こうしてモビルスーツ隊が発進した。彼等はまずラー=カイラムの側で隊を編成した。
「ふう」
 戦闘機の形態をしたリ=ガズィのコクピットで声をあげる者がいた。
「性能がいいだけあって操縦が厄介ですね」
「そうか?」
 その隣にいる緑のモビルスーツディジェSERから声がした。
「俺はそうは思わないぜ」
「おい、モンシア」
 そこで銀色の量産型F90からディジェのパイロットを嗜める
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