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MUV-LUV/THE THIRD LEADER(旧題:遠田巧の挑戦)
10.新しい出会いU
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りだった。腕の痺れ具合が半端じゃない。だけど今ので一つ勝機が見えた。ちょっと試してみるか。
そこからは最初の焼き直しだった。中尉の突きと蹴りを何とか凌ぎつつ再びタックルに行く。中尉はこのパターンは慣れているのか同じようにかわし蹴りを放ってくる。
やっぱりこう来たか!ここを捉える!
最初の攻防で、タックルを回避してから蹴りに繋ぐ動きが滑らかっだったから、一つの型になっていると思っていたが思った通りだな。
「ぐはっ!…でも捕まえたぞ!」
足を取り、もう一方の足を払い倒す。ここでマウント取れれば勝てる!路上でやるとレイプ現行犯で捕まりそうな場面だが、こんな事は訓練では当たり前だ。それに女と思って侮れば瞬殺される。倒した中尉の腹に乗り動きを封じる。
「勝負ありですね。自分の勝ちです。」
「寝言は寝て言え。一発も私に食らわしていないのに勝った気でいるのか?」
強情な女だ。そんなに殴られたいならやってやるよ!
「そうですか……では覚悟!」
ここまで来て遠慮はしない。振り上げた拳を思いっきり中尉の顔面に振り下ろす!だが中尉はそれを紙一重でかわすとその腕をとり、あろうことか噛みついてきた!
「痛ってぇ!!」
思わず気が緩んだところをブリッジで跳ね上げられマウントを解かれてしまった。そして素早く態勢を立て直した中尉の下段突きが顔面にぶち当たる。これ…鼻折れたんじゃないか?噛み付きとか……そんなのありかよ。
「やってくれますね中尉…。実戦ならこれもありってことですか。」
「まあな。訓練だったらお前がマウントを取った時点で終わりだ。だが実戦なら私の勝ちだ。」
いやこれは訓練だから。でもこれが中尉の伝えたいことなのか?
「実戦証明されていない戦術を使うのは危険だと言いたいんですか?」
「ん?……ああ、そう受け取ったか。まあ無関係ではない。お前がする小細工が気に食わない理由はそれだ。だが戦闘で創意工夫するのは悪いことじゃない。実際お前の取る行動は合理的だ。実力が伴っていれば間違った選択ではない。」
「じゃあ何で!?」
「そうだな……問題は極々個人的なものだ。私が個人的に貴様を疎ましく思っているのは分かっているんだろ?」
そりゃあれだけ露骨にされては気づかない方がおかしい。
「理由は…そうだな。表現しづらいが、例えるなら自分が欲しくてたまらないものを喜んで捨てている奴に対して感じる嫉妬みたいなものか。遠田、貴様は何のために衛士になるんだ?貴様には色々な選択肢があったはずだ。それを捨てて衛士になる道を選んだのは何故だ?」
話が見えない。何を言いたいんだ?まあ正直に答えておくか。ここで嘘をつく必要はない。
「戦術機は人類の刃であり盾。衛士は最もやりがいのある職務です。そして自分は遠田の跡取りとして会社に衛士という立場で協力した
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