第二話 悪を裁つ剣
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第二話 悪を裁つ剣
宇宙においても各勢力がそれぞれの勢力圏を築き不穏な空気が流れている中で地球も例外ではなかった。やはり戦いが行われており戦士達は戦いに狩り出されていた。
それは日本においても同じであった。今富士の上を数機のロボットが飛んでいた。マジンガーZにグレートマジンガーとそのパートナー達、そしてゲッターロボの他にも数機ある。どれも日本、いや地球を守る偉大なロボット達であった。
「ちぇっ、またかよ」
空を飛ぶ鉄の巨人マジンガーZに乗る少年が何か嫌そうな顔をして舌打ちしていた。
「三輪のおっさんにも困ったもんだぜ」
黒い髪にもみあげをたくわえている。癖のある髪なのか上に向き、そしてその量も異様に多かった。
「甲児君、そうも行ってはいられないぞ」
その隣を飛ぶやはり黒い巨人グレートマジンガーの頭から通信が入って来た。
「今俺達は地球を守る為に戦っている。それはわかるな」
「ええ、それは」
その男兜甲児は彼に答えた。見ればそのコクピットには濃い眉をした男らしい顔立ちの青年がいた。年齢は甲児より幾分か上であるようだ。
「けれど鉄也さんもあいつには頭にきているでしょう」
「それは否定しない」
グレートマジンガーに乗る剣鉄也もそれについては甲児と同じ考えであった。
「俺は確かに戦士だ」
彼は幼い頃より戦士として育てられてきた。それこそが彼のアイデンティティである。
「間違っても狂人ではない」
「そうですよね」
甲児はその言葉に同意した。
「ったく、何であんなのが環太平洋区の長官になるんだか。わからねえよな」
「それは俺も同意する」
彼等の後ろから声がした。見れば馬に似た身体に緑の頭を持つ黄色い身体のロボットである。いや、どうやらロボットではないようである。
「宙」
二人は彼の名を呼んだ。
「いや、今は鋼鉄ジーグと呼んでくれ」
「ああ、わかった」
「それでだ」
鋼鉄ジーグは二人に話をはじめた。
「邪魔大王国との戦いに勝ったらいきなり呼び出されたんだ。母さん達を人質にとられてな」
「まじかよ。本当にやることが滅茶苦茶だな」
「地球の為に戦えってな。それで今回あんた達の仲間に加わることになったんだ。よろしくな」
「ああ、こちらこそな」
甲児が彼にそう答えた。
「俺もな」
鉄也も彼に声をかける。
「お互い頑張ろう。どのみち戦わなくちゃいけないのは事実だ」
「そうだな」
彼等も長い間様々な地球、そして人類を脅かす勢力と戦ってきた。だからこそわかることであった。この男鋼鉄ジーグこと司馬宙も同じであった。彼は邪魔大王国との戦いに備えて父にサイボーグに改造されていた。そして多くの苦難を乗り越えて彼等に勝ったのである。そうした経緯
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