暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第二話 悪を裁つ剣
[10/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
戦意は衰えず戦いを続けていた。
 ククルの乗るマガルガは後方にいる。先頭にはヤマタノオロチがいた。
「おのれ、これで終わりと思うな!」
「我等がいる限り!」
 ヤマタノオロチの中にいる彼等は必死に指揮を執る。そして目の前にいる大空魔竜を見た。
「あれをやるぞ!」
「おう!」
「わかった!」
 イキマの声に他の二人も従う。そしてヤマタノオロチを突っ込ませた。
「行けっ!」
 竜の首を出して襲い掛かる。それで大空魔竜を破壊せんとする。だがそれを見るピートの目は冷静であった。
「来たな」
「ピート君、どうするつもりだね」
 大文字は彼に問うた。信頼しているのか落ち着いた声であった。
「ジャイアントカッターでいきます」
「あれを使うのか」
「はい」
 ピートは頷いた。
「それでいいですね」
「うむ、君に任せる」
 彼はそれを認めた。ピートはそれを受けて言った。
「ジャイアントカッターーーーーーッ!」
 竜の腹から巨大なカッターを出す。そしてそれを出したままヤマタノオロチに突撃した。
「食らえっ!」
 その刃が切り裂く。直撃を受けたヤマタノオロチは真っ二つとなった。
「ぬうう!」
「致し方ない、撤退だ!」
「ククル様、宜しいでしょうか!」
 三人は敗北の悔しさに身を震わせながらククルに問うた。
「止むを得ん、退け」
 ククルはそれを認めた。三人はそれを受けてヤマタノオロチから脱出した。そしてその直後要塞は爆発して消え失せた。
「終わったか」
 サンシローはそれを見て言った。
「いや、まだだ」
 だがすぐにサコンの声が返って来た。
「あの女がいるぞ」
「邪魔大王国の新しい女王か」
「そうだ、気をつけろ」
 サコンの声は警戒を促すものであった。見ればマガルガは空中でまるで女神の様に立っていた。
「見たところあいつはかなり手強い。御前でもそうそう楽には勝てないぞ」
「おい、何を言ってるんだ」
 サンシローは勝てないという言葉に反応した。
「俺が負けるとでも言うのか」
「いや、それは違うぞサンシロー」
 ピートとリーが同時に彼に言った。
「敵を知れ。俺達はあいつのことをまだ何も知らないんだ」
「ピートの言う通りだ。それにあいつからは得体の知れないものを感じる」
「得体の知れないもの」
 それはサンシローにはよくわからなかった。
「それは何だ」
「そこまではわからん。だがな」
 サコンは彼だけでなく他のパイロット達全てに言った。
「気をつけなければならないのは事実だ。皆油断するな」
「ああ」
「わかった」
 竜馬と鉄也はそれに頷いた。
「確かにな」
 ジーグもであった。
「ヒミカとはまた違う。あいつにはかなりの気を感じる」
「そうだな」
 甲児もそれに同意した
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ