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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第二話 悪を裁つ剣
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人それぞれだ。少なくとも俺はそう考えている」
 彼は落ち着いた声でサンシローにそう語った。
「ブンタにもヤマガタケにもそれぞれのキャラがあるかな」
「そういうものですか」
「俺はそんなに個性は強くはねえぜ」
 皆ヤマガタケのそんな言葉を聞いてを言ってやがる、と思ったがそれは口には出さなかった。
「それにしても獣戦機隊が入るのか」
 ピーとが少し困ったような顔をしてそう語った。
「知っているのか?」
「知っているも何もあの連中は有名過ぎるからな」
 ピートは当然といった口調でそう答えた。
「命令違反の常習犯ばかりで構成されているからな。否が応でも知っているさ」
「ああ、そういう意味だったか」
 これには甲児も竜馬達も同意した。
「確かにあいつ等はな。気性が滅茶苦茶激しいからな」
「特に忍はな。ダンクーガのパイロットには合ってはいるが」
「何でも厚木には三輪長官が直接来るように命令したらしいな」
「それは本当か、隼人」
「ああ、本当だ」
 隼人は鉄也にそう答えた。
「北米に配属されていたらしいがとにかく命令を聞かなくてな。それでこっちに呼び寄せたらしい。ついでに東京防衛も兼ねてな」
「成程な。毒を以って毒を制すというわけか」
 竜馬はそれを聞いて納得した。
「あの長官にしては珍しく頭の回ることじゃねえか」
「実際は葉月博士の提案らしいがな」
 隼人は甲児にそう説明した。
「厚木は東京に近いからな。もしもの時に備えたのだろう」
「そうか、それなら話がわかるな」
 鉄也はその説明に深く納得した。
「だがそれだと問題があるぞ」
 大文字が彼等にそう言った。
「彼等は軍属だ。我々に協力してくれるものかどうか」
「それは御心配なく」
 鉄也が言った。
「葉月博士は話のわかる人ですから。事情を話せば協力してくれますよ」
「そうなのか」
「ええ、それに北米から呼び寄せたのは獣戦機隊だけじゃありませんから。厚木の戦力はかなり充実したものになっていますよ。ですから御安心下さい」
「そういうことならいいが」
 彼はそれを聞いて安心した。
「ならば予定通り向かうとしよう。ミドリ君、いいな」
「はい」
 ミドリはそれに頷いた。そしてそのまま大空魔竜は厚木に向かった。
 ゼンガーはその中でもやはり何も語らない。ただ夕焼けの空を眺めているだけであった。 
「ククルか・・・・・・」
 彼はあの女の名を呟いた。だがそれ以上は何も語ろうとはしなかった。


第二話   完



                               2005・1・17






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